セシモ旅行記 〜目指せ47都道府県踏破〜

国内旅行の旅行記を掲載しています。
管理人多忙のため、今後の更新予定はありません。

  愛媛〜松山城と道後温泉

 瀬戸内海を越えて四国へと向かいます。 
 引き続き、気まぐれな天気に左右されながらも、にぎやかな街とのんびりとした自然を 巡る旅となりました。四国は車移動に時間がかかるので、観光箇所を絞って回ることにしまし た。


 12月17日(水)

 広島−愛媛間は橋を渡した道路でつながっているのですが、一つの橋ではなく海に浮か ぶ島々をそれぞれ橋でつないだ「しまなみ海道」と呼ばれる道になっています。

 以下の順序で島を渡っていきます。

 尾道→向島→因島→生口島(広島)→大三島(愛媛)→伯方島→大島→今治

 いずれは全区間を高速道路とする計画になっていますが、今はまだ料金所のある橋と島 の一般道を併用しながら進んでいくことになっています。


 ●(因島)本因坊秀策碑 7:10〜7:20  ↓車で6km

本因坊秀策碑  因島には、囲碁界で有名な秀策のお墓があります。アニメにもなった漫画「ヒカルの碁」で 、佐為がいなくなった時にヒカルが探しに訪れた場所です。

 大勢の墓に紛れているかと思っていましたが、特別にお寺のような敷地内に墓碑が建て られていたので、それほど苦労せずに見つけることができました。碁盤の上に碑が乗っていて 感動です。

 「安らかに眠る」といった堂々とした佇みの墓碑。静寂さがあり、朝の空気が新鮮に感 じられます。こういう場所で過ごす朝というのも、なかなかいいものです。


 ●(因島)因島大橋記念公園 7:30〜7:55  ↓車で4km

因島大橋記念公園  涼しげな空気とともに、海岸沿いへと向かいました。海の水は汚いのが少々残念ですが、小 さな砂浜から見上げる因島大橋はダイナミックです。遠くにある船や対面にある島と調和して いて「決して崩れることはない」という橋の落ち着き感が情景に表れています。

 公園にはおおよそ入口のようなものはなく、誰もいませんでした。雨上がりで滑り台も 濡れているので座ることもできず、浜辺のほうが居心地が良いです。


 ●(伯方島)道の駅 伯方S・Cパーク 8:50〜9:45 ↓車で38km

綺麗な砂浜と海  因島(広島県)の海とは対称的に、伯方島(愛媛県)の海は透き通っていて綺麗です。浜辺 の砂の色が明るめで、こんなトコで泳げたら気持ちいいだろうなぁ。海水を味わってみました が、ちょうど良い塩加減です。

 伯方島(はかたじま)といえば、例のCMでも有名な「伯方の塩」です。満潮時に海水 を自動的に取り込む方式で塩作りをしています。売店には食用塩、塩ラーメンといった塩製品 に加えて、塩のテキスト(!)なんてものもありました。

伯方の塩ソフト売店  伯方の塩ソフトクリームも名物になっています。見た目は白い普通のソフトクリームですが 、これが実に甘くて美味しいのです。「スイカに塩をかけると甘く感じる」のと同じ原理なの でしょう。最近は塩スイーツブームなどで違和感が無いかもしれませんが、この旅行当時とし ては画期的なものだったかもしれません。

 ちなみに今は、着色料によって少し青みをつけたマリンブルー色のソフトクリームとし て販売されているようです。


 ●今治北IC 12:00〜13:50  ↓車で18km

 雨が降り出してきました。
 今治北ICで高速道路を降りて、海沿いの国道196号で松山へと向かいます。


 ●松山城 12:00〜13:50  ↓車で62km

広々とした松山城  路面電車の走る松山市街に入り、松山城の駐車場で車を止めました。松山で一番高い場所で ある「松山城」へは、駐車場からロープウェイもしくはリフトを使って行くことになります。 それゆえ、松山城の敷地からは四方遠くまで景色が見えるという展望スポットとしても重宝さ れています。

 左写真にある「雲」「時」などの字は「お城を一文字で表すと何?」と募集したことに よりできたものだそうです。

松山城の城壁  左写真の城壁は、支えている木の柱を抜くと城壁が外側へと倒れる仕掛けになっているのだ そうです。武士が攻めてきて石垣や城壁を登ろうとしてきたときに、城壁を倒すことで追い払 うことができるのです。なかなか面白みのある城ですね。

 ボランティアにより無料案内をしてくれたり、坊ちゃんの格好をした人が城内にいて一 緒に記念写真を撮れるなど、観光客を歓迎する心意気のある好印象なお城です。


 ●道後温泉 14:10〜16:50  ↓車で3km

道後温泉本館入口  松山市街のすぐ近くにあるのが、かの有名な愛媛の「道後温泉」です。一番人気なのが左写 真の「道後温泉」の暖簾のある道後温泉本館ですが、付近の温泉旅館も源泉は同じです。

 お寺のような佇まいの風流な建物。道後温泉は三千年の歴史を誇る日本最古の温泉と言 われ、明治27年に建築されたこの道後温泉本館は木造三層楼の建物で、近代和風建築として の素晴らしさと保存状態の良さから国の重要文化財に指定されています。

道後温泉本館の浴槽  大理石のような重厚な造りの石で囲まれた浴槽になっています。その石が少し大きめなのと 湯船を深めに作っているためか入ってみると深さを感じます。そして湯船に浸かるのがちょっ と厳しいくらい熱いです。→ 道後温泉本館の浴槽

 中には温泉だけでなく畳の大きな休憩所まであります。確か2階は有料となっており食 事を楽しめるようにもなっていたように思います。

道後温泉アーケード街  温泉を楽しんだ後は、乾きつつある洗い髪のまま温泉街を歩いてお土産屋さんを巡るのが何 ともいえず楽しいです。

 道後温泉本館から伸びるアーケード街には飲食店やお土産屋さんが幾つかあります。一 本タルトや地ビール、他にも沢山の特産品が売られていました。1000円均一ショップとい うのもありました。

坊ちゃん列車  アーケード街の先には、松山市電の終点「道後温泉駅」があります。

 愛媛は夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台として有名で、坊ちゃんの名前がつくものが幾つ かあります。この「坊ちゃん列車」もその一つです。今でも現役で走ることのある列車で、ち ょうど発車する直前に運良く記念撮影をすることができました。

からくり時計  道後温泉駅のすぐ近くにある「からくり時計」も見所です。ハイカラという言葉が似合いそ うな時計塔です。

 そして定時になると、音楽とともに中から人形がたくさん出てきます。扉がパカパカ開 いて人形が踊るカラクリ式の時計塔は、見ている人をワクワクさせてくれます。これは時間を 合わせてでもちゃんと見ておく価値のあるものですね。


 ●かんぽの宿・道後 17:10〜翌9:15  ↓車で4km

ふぐ鍋  簡易保険の保養所「かんぽの宿」に泊まりました。

 夕食はフグ料理とカニ料理が並ぶ「ふぐかに合戦」のコースです。ふぐ鍋などをゆっく りと楽しみました。

 昨日までは車の中で殆ど寝れなかったので、今日はぐっすり寝れそうです。




 愛媛名物のみかんを食べなかったのはちょっと心残りでしたが、メインとなる松山城と 道後温泉にたっぷり時間を使うことができたので良かったと思います。