セシモ旅行記 〜目指せ47都道府県踏破〜

国内旅行の旅行記を掲載しています。
管理人多忙のため、今後の更新予定はありません。

  京都〜コナンロケ地ツアー

 毎年上映されている名探偵コナン映画の中で、数年前に「迷宮の十字路(クロスロード )」というものがありました。その舞台となっているのが京都で、どうせならそのロケ地を巡 ってみようと思い旅行計画をしました。もちろん定番のお寺も巡りましたけど、一風変わった 京都の名所もあって楽しい旅になりました。
 さて、京都の旅のご紹介です。「京都京都、明日も京都、明後日も〜♪」


 3月12日(土)

 例のごとく会社が終わってから実家へ向かい、実家の車を出すことにしました。1日で も多く旅行していたいというワクワク感で、夜の出発となりました。

 荷物を持って実家まで行ったおかげで、寮を経由せず東名高速で京都まで一直線で行く ことができました。


 ●東名高速・足柄SA 2:45〜3:00

アイスどら焼1  夜は寂しげな足柄SAの売店で「ずんだ生どら焼」をGET。でも、ずんだの味しない…鼻 がつまっているんですかね?

 その次の富士川SAで仮眠をとり、朝6時頃に運転再開。富士川SA直後の由比PAは 日の出と富士山を眺める絶好のスポット、というのを通り過ぎた後に知って大ショック(泣) ! 太陽を横目にして西へ西へと向かいます。


 ●東名高速・上郷SA 7:40〜8:20

 前回の旅行記で紹介した「名古屋のきしめん」に続く、上郷SAご当地メニューといえ ば「みそカツ丼」です。肉がやわらかくて、その下に敷かれるレタスが味噌と絡んでいい味を 出しています。名古屋の八丁味噌ということで想像通り、しょっぱい赤味噌にパンチがありま す。おまけにみそ汁もしょっぱく、もう喉がヒリヒリ。

 まぁご当地らしいメニュー。よくよく考えてみると、高速のSAにあるカツ丼ってどれ も美味しいんですよね。

コナン味噌カツ  上郷SAのお土産コーナーに「名探偵コナン名古屋限定みそかつ」がありました。京都に着 く前からコナンモード突入!

 みそかつのお土産と言われて想像つかなかったんですけど、要は駄菓子屋で売っている 10円の薄い揚げ菓子と同じものでした。それが8枚で600円。アニメ系の商品って正直ボ ッタクリですね。鱈のすり身が入っていると書いてありますが、カツの中身を覗くも見当たら ないです。しょっぱくて噛み応えもあるので、酒のつまみにはピッタリかもしれませんね。


 ●名神高速・養老SA 9:10〜9:20

アイスどら焼2  「メロどら」だって(笑)。

 養老SAで買ったんですけど、実は上郷SAの名物だそうです。中身ふつうのあずきア イスじゃん…と食べ進めていくと、あずきの外側にメロン蜂蜜が!

 ちょっと変わっていて好きですね。皮もあずきもおいしくて良かったです。→ 名古屋菓子


 ●梅小路公園 11:25〜12:50

乗車可能です  京都南ICを降りてとうとうやってきました、花の都「京都」。

 まず寄ったのが、京都駅の線路沿いにある「梅小路公園」。梅が咲き乱れる2月はとっ くに過ぎており、時期も天気も悪くて残念です。

 ここ梅小路公園には、旧国鉄の車庫を観光場所へと豹変させた「梅小路蒸気機関車館」 があります。鉄道、特に蒸気機関車マニアにはたまらないスポットですね。自分は鉄道の知識 はありませんけど、折角なので入ってみました。

 館内には鉄道模型や写真が飾られていて、特に昔の白黒写真(D−51の3連結)など を見ると、カッコイイながらもほのぼのした風景に心が温かくなります。


扇形美!  この扇形にズラリと並んだ機関車、まるで機関車トーマスですね。実際に使用されていた機 関車の運転席に座ることもでき、いかにも「昔運転してました」という格好をした職員に話し かけると、待ってましたとばかりに説明をしてくれます。

 機関車と機関車の連結部分の外し方を聞き、実際にやってみるとその重量感が手に伝わ ってきます。生の感触、たまらないです。

 いつの間にか手が「すす」で汚れていました。この重量感が味わえるだけでも足を運ぶ 価値ありの観光地ですね。鉄道マニアでなくても充分楽しめる施設です。→ 京都市遊び場情報

公園のベンチ  この公園に来たもう一つの目的は、もちろんロケ地巡りです。

 梅小路公園へとバイクで逃げ込む犯人を平次が追って「和葉、ここで待っとけ」とバイ クを置いたのが、左写真の場所。

 この公園、実はバイク進入禁止なんですけど、結構な広さがあって歩いてまわるには少 々大変かもしれませんね。

格闘の場面1  平次と犯人の格闘場面で写った場所です。奥にある屋根付きベンチが特徴的ですね。
 この辺りが線路沿いに当たり、右奥に時折電車が通過します。映画でも薄暗い公園に明 るい電車がゴーッと走っていましたけど、あの場面がフラッシュバックしてきます。

 近くの原っぱでフリスビーを楽しんでいる少年、ベンチで座っている老人。広すぎて寂 しげな風景ではあるものの、梅の時期に来たら綺麗なんだろうなぁと想像してしまいます。


格闘の場面2  右に平次、左に犯人。そんな構図が蘇ってきます。

 こんな木の生い茂る場所で刀を振り回すなんて無茶だなぁって、実際にここに立ってみ ると感じます。しかも水辺に足でも落としたら…なんて心配までしてしまいます。浅いながら も、大股でまたげないくらいの幅があります。

 公園の一角に「庭師が作った庭展」があったのでサッと見て、次の目的地へと足を運び ました。


 ●東寺 12:55〜13:30

そびえる五重塔  梅小路公園から5分ほど歩くと「八条こえれば東寺道」の東寺に辿り着きます。京都に5つ ある五重塔のうち、一番有名なのがこの東寺の五重塔ですね。

 中には入らず外から鑑賞するだけにしておきました。外からは木が邪魔で五重塔全体を 写真にとることができません。

 少し歩いたところに羅生門の起源となった「羅城門の跡」があります。石碑が置いてあ るだけで、ちょっとガッカリでしたけど。


 ●六角堂 14:15〜14:40

六角形の本堂  へそ石で有名な「六角堂」。映画では平次とコナンが水色のベンチで休憩していました。

 街の中にあるお寺で、思ったよりも狭いです。参拝者は多く、大半は地元の方のようで す。

 映画では可愛いハトが数匹しかいませんけど、実際は歩くことすら困難なほど大量のハ トが観光客の餌に群がってきます。左写真はたまたまハトがいない時に撮影したものです。


ベンチで休憩  上の写真とほぼ同じ位置から左を向くとこんなカンジ。手前のオジさんが座っているのが例 のベンチです。

 実際に座ってみると固くて冷たいものの、不思議と居心地が良いです。ただ、ずっと座 っていると思わず「かあちゃん…」と元太のように呟いてしまいたくなります。冬のお寺は寒 くて寂しげですね。

 ここの近くに「おたべラウンジ」というカフェがあるので行ってみたんですけど…最近 無くなったとのことです。残念。


 ●鞍馬寺、貴船神社 15:30〜18:20

鞍馬寺への階段  車で京都市街を越えて北へと進んでいくと、やがて風流な景色が広がっていきます。鞍馬駅 付近の民家で1日500円を支払って車を預かってもらい、散策することにしました。

 写真奥に鞍馬寺の山門が見える鞍馬駅付近。映画を見てイメージしていた距離感と実物 の距離感がかなり一致していて、ロケの綿密さがよくわかります。

風流な鞍馬駅  約1分足らずで「鞍馬」表札が風流な鞍馬駅に辿りつきました。叡山線の終着駅で、ここか ら鞍馬寺へはケーブルカーを使用して移動するのが便利です。もちろん、自分は歩いて登りま した。

 あれ? 映画と違うっ自動改札になってる! 改札をバイクでスルーしてホームから線 路を走るという曲芸をやらかした平次と犯人。「道交法違反…免停だな、こりゃ」ってコナン が言うのも無理ないです。


僧正ヶ谷不動堂  源義経がまだ牛若丸と名乗っていた幼き頃、この山深い鞍馬寺で生活をして、夜更けになる とこの「僧正ヶ谷不動堂」で鞍馬天狗から武芸を習っていたと言われています。

 コナン映画では義経ゆかりの地を巡るコナンと平次がここに訪れて、犯人に弓矢で狙わ れていましたね。映画にも出てくる大きい樹は、大人が両手で抱きついても円周の半分にも満 たないくらいの幅があり、壮大でした。

漆赤の橋  さらに山道を歩いて西門に到着。赤く塗られた橋と次第に降り始めた雪が、情緒豊かな冬を 彩っていますね。

 西門から不動堂へは800m(約20分)、正門から不動堂へ は1600m(約40分)なので、平次の言う通り西門からのほうが近いです。…というのは 実はバイクや車で来た場合で、西門から最寄り駅(貴船駅)までは2kmほどあるため、電車 で来る人は正門のほうが近道です。

例の駐車場  西門のすぐ近く。例の駐車場で写真を撮っていると、雪が猛烈に降ってきました。この本降 りの雪の中でも人通りと車通りがあるから不思議です。時間帯が悪かったのか、手頃な食事処 やお土産屋が開いてなくて空腹に苦労しました。

 ちなみに「無断で駐車した場合は5000円をいただきます」って、無断駐車やん平 次。

貴船神社  コナン映画の中では登場しませんでしたが、ポスターに使用されていた貴船神社の入り口。 この時間になり灯りがつくと、山の静けさと相まって風情タップリになります。京都の人はこ ういう直線で奥行きを表すのが上手ですね。つい引き込まれそうになります。

 ただ、ここに来るためだけに山道を歩くのは徒労なので、あまりオススメできません。

木の根道  鞍馬寺−貴船神社の山道には、他にも修行中に喉を潤した「息つぎの水」、義経を祀る「義 経堂」、人類救済のために金星から降り立ったという魔王尊を祀る「奥の院魔王殿」などの見 所があります。

 また、自然の生命力を感じさせてくれる左写真「木の根道」も魅力で、木の根にうっす ら雪が積もる冬ならではの景色も堪能できました。それと、行きにそびえ立つ樹が帰りに倒れ ていました。脈動感を体感できる、それが鞍馬山の良さですね。

 来た道を戻るのは面倒ですけど、アップダウンが少ないのが救いです。山道にしてはそ れほど疲れが出ませんでした。


 ●鞍馬温泉 18:25〜19:30

山間いの温泉  鞍馬駅から1kmほど先にある温泉。京都市街から1時間足らずで来れるのが魅力で、京都 民の憩いの場でもあります。

 ここの名物はなんといっても露天風呂。脱衣所と露天風呂の間に戸が無い(柵はありま すけど)ので、着替えの段階から開放感バツグン。外は静かな山なので風情もあります。冬場 は寒いのが難点ですけど。露天風呂は広くて綺麗。鞍馬川沿いの高台にあるので、より広く感 じるんでしょうね。内湯も檜の浴槽で豪華な気分に浸れました。

 宿泊旅館もあるので、いつかは泊まりに来たいですね。
 鞍馬の余韻を残し、再び京都市街へと戻ることにしました。


 ●天下一品九条店 20:25〜20:50

味がさね  全国チェーンのラーメン屋「天下一品」は、京都白川通り沿いに本店を持つ京都ラーメンな んです。京都に来たら絶対本場の天下一品ラーメンを食べてみたい、と京都市街の南西にある 九条店に入ってみました。

 店頭に「新商品・味がさね」と書かれたポスターがあり、他にも屋台味ラーメン、とん かつ定食、牛皿などの関東では見慣れないメニューが並んでいました。

 食べ終わる客に「ありがとうございました」「おおきに」と交互に挨拶を繰り返す店員 。さすが、威勢の良い関西のノリです。

 肝心のラーメン「味がさね」はというと、味噌とんこつ風のスープに白菜と豚肉が入っ ており、柔らかい麺と相まって「うどん風」の味わいでした。微妙に生姜の味もします。定番 のこってりラーメンよりはインパクトが薄いですけど、新発見の味に思わずニンマリしてしま いました。

 別添えの肉味噌など4種類を順に混ぜていくと、また違った趣の味に変化していきます 。また食べたいですね。→ 天下一品 新商品コーナー


 ●蛸安 21:55〜22:00

8個500円  白川通り沿いのたこ焼き屋さん。外側カリカリ、中はトロッとしていて美味しいです。

 「京都で大きいタコの入ったたこ焼きといえばこの店」との噂で買ってみました。でも 、タコの足一本を分配しているためか、小さい足先が入った「ハズレ」と大きい「アタリ」が 混合しています。

 屋台時代も含め32年、蛸とろろ等の独自メニューも豊富な人気店です。→ Re-joice


 ●大津SA 22:20〜翌6:45

 京都東ICから高速へ乗り、大津SAで寝ることに。
 それほど寒くなく、ぐっすり寝れました。


 3月13日(日)

 さらにコナン映画の名所を続々と巡っていく京都2日目です。


 ●四条大橋→五条大橋 8:30〜8:50

鴨川とみそぎ川  カップルが並んで河原沿いに座る「夏の風物詩」で有名な鴨川も、冬の朝は新鮮な空気と水 が清々しい散歩コースです。

 並行に流れているのは大きくて流れの速い鴨川(左側)と、小さくて浅いみそぎ川(右 側)。朝日にキラキラと輝く水面が美しいですね。

 ちなみに、写真奥に架かっている橋は五条大橋です。

コナンと平次、出会いの場  その五条大橋からみそぎ側を見るとこんなカンジ。

 「千本の太刀を強奪しようと橋で待ち伏せしていた弁慶を、軽々と打ち負かした牛若丸 。弁慶は改心し牛若丸に忠誠を誓った」

 実際に弁慶と牛若丸が決闘したのは、五条より北の「松原橋」や森の茂る「五条天神」 等の諸説があるようです。

花見だんご  河原町通りよりも一つ西にある通りを南下していき、日の当たる裏路地でたまたま見つけた 和菓子屋「仙月堂」で花見だんごを買ってみました。

 別に餡子が入っているわけでもなく大きいわけでもない、140円はちょっと高いだろ 的な3色のだんご。だけど、風に吹かれた冷たい表面と歯切れの良さが、なんだか京都の冬の 朝を感じさせてくれます。艶のあるこの色もまたいいですよね。


 ●新福菜館ラーメン 9:15〜9:50

インパクト大  京都ラーメンは明確に何味と決まっておらず、九条ネギ(青ネギ)と相性の良い醤油味とト ンコツ味が主流のようです。特徴としては、薄めバラに切られたチャーシューと九条ネギがト ッピングされます。

 京都で有名な「新福菜館」のラーメンはというと、これがクセモノ。醤油ベースという レベルではなく醤油そのまま。しょっぱくて黒ずんだこのスープに馴染んだ麺は、もはやオレ ンジ色に染まっています。

 これだけ個性があるラーメンでも、自分は結構好きです。病み付きになる客も多いとか 。小ラーメン500円で腹八分目になりました。→ 新福菜館本店


 ●京都駅 10:00〜10:50

京都の玄関  「日本人のふるさと」京都の玄関口がこの京都駅。伊勢丹、ポルタ(地下街)、近鉄名店街 など、買い物や食事をするにも楽しいスポットです。

 地下街のおみやげ専門店街「ザ・キューブ」でお買い物をしました。京都駅ではお茶関 連のお土産がダントツに多いですね。色々な製品を一つにパッケージングしてくれるお店を利 用してオリジナルのお土産を作ってもらいました。

空中遊歩道  10階に駅ビルの東西を結ぶ空中遊歩道があります。間近に京都タワーが見える程度の狭い 展望なのが残念です。

 京都駅120周年を迎えた平成9年に現在の新しい建物になったそうで、この空中遊歩 道以外にも1階から10階まで吹き抜ける階段、延々と続くエスカレータ、そして外観の美し さは立派な「建築物」と言えます。建築家の原廣司氏による設計だそうで、東西約470mの 規模は駅ビルとして全国一です。


 ●五条天神 11:10〜11:15

五条天神  松原京極商店街を抜けると五条天神。小さな神社だなぁ。

 義経一代記を書いた室町時代の「義経記」によると、牛若丸と弁慶が出会ったのはこの 五条天神となっています。(再々の兵火などによる焼失によって証拠はありませんが…)

 昔は森のある広い神社だったようで、ここから清水寺へと続く参詣道をかつては「五条 大路」と呼んでいたそうです。「京の五条の橋の上、牛若丸と弁慶は…」とは、神社の東側に 流れていた橋のこと、らしいです。→ 五条天神


 ●仏光寺 11:30〜11:35

仏光寺  やっと謎が解けたな〜んて、地図を見ながら到着した仏光寺。

 残念ながら改装中でした。まぁもとから観光客の寄るお寺ではなく車通りもないので、 周囲はいつでも静かなようです。

 映画で出てきた玉龍寺の碑はというと、その場所は駐車場なんですね。


 ●弁慶石 11:50〜12:00

弁慶石  「弁慶が持ち上げた、投げた」など諸説ある弁慶石。災いのある石だと言われて敬遠されて きましたが、今はこの弁慶石町に置かれています。部分的に苔むしていて、平穏な佇まいを見 せています。

 ここで一旦、駐車場の車を出し、南禅寺エリアまで移動することにしました。南禅寺の 駐車場は2時間1000円なんですけど、交渉したら2000円で午後一杯駐車していて良い とのこと。ラッキー!


 ●南禅寺 12:30〜13:25

天授庵のお庭  南禅寺内を歩いていると、知らぬ間に有料のお庭に足を踏み入れていました。「天授庵」と 呼ばれるこの庭は、南禅寺を開山した「大明国師」を奉祀する南禅寺の開山塔で、山内でも最 も由緒ある寺院なのだそうです。

 紅葉掛かっていない時期では普通の庭にしか見えませんけど、砂の模様や石畳が綺麗に 配置されていて和みました。昨日に引き続き、雪が降ってきました。

南禅寺の水門  南禅寺といえばこの門が有名。実はこれ、水路の橋なんです。上部(写真手前から奥へと) を水がゴウゴウと流れていて、その有様を上から覗くこともできます。

 この水路閣の奥にも見所があるみたいです。この水門は無料で見物できますけど、南禅 寺の各建物の中に入るとそれぞれ料金がかかります。交通の便があまり良くない割に地価は高 いようです。



 ●湯豆腐・聴松院 13:30〜14:20

聴松院の縁側  南禅寺付近は山科・琵琶湖から綺麗な水が豊富に流れており、その水を利用した豆腐料理屋 が数件立ち並んでいます。

 コナンと平次がインクラインの帰りに寄った豆腐料理屋、といえばここ聴松院(ちょう しょういん)。お寺をそのまま料亭にした雰囲気と池泉回遊式庭園を眺めながらの食事がウリ です。温かい畳部屋に案内されそうになるも「縁側で食べたい」とリクエストし、自分は平次 側へ座りました。

コース(松)  湯豆腐をメインに、麩の三種盛、ごま豆腐、精進天ぷら、漬物、とろろ、ご飯。どれも 自分にとって新しい発見のある味で、自然な味付けが健康に良さそうです。特に味つけとろろ がご飯と相性ピッタリ。それに、コース料理が屋外のテーブルに並ぶと風流で「京都に来たん だなぁ」と感慨深くなります。

 雪が散らついていて、凍えそうになりながらの食事でした。湯豆腐が救い。ちなみに、 この時期に縁側で食べるお客さんはいないそうです(店員さんもビックリしてました)。

 あえて欠点を言うと、一番安いコースで3000円も出して腹6分くらいという割高感 ですね。入るなら、店内と庭の雰囲気も合わせて楽しむのが吉です。ちなみに他店も同様の価 格帯です。→ 南禅寺と聴松院


 ●蹴上インクライン疎水公園 14:30〜

傾斜鉄道  大抵の人は南禅寺観光に目を奪われてパッと通り過ぎてしまうのが、ここ。インクラインと いうのは傾斜鉄道のことで、昔は琵琶湖からの運河を通る船が高低差のあるこの地を乗り越え るために、一旦この傾斜鉄道に船を乗せて運んでいました。

 当時の船を乗せる台車が残されており、観光名所となっています。線路を登っていくと 、映画に出てきた「大日如来像」にもお目にかかれます。ブランコもある小さな公園です。

 マイナーな観光場所ですけど、京都の中ではかなり好きな場所です。温かい春に桜並木 に沿った線路の上を歩くなんて想像しただけでロマンチックです。


 ●琵琶湖疎水記念館

蹴上発電の水車  明治維新による東京遷都のため沈みきった京都に活力を呼び戻すため計画されたのが、琵琶 湖疎水の建設。琵琶湖からの運河ができたことで、船での物資運搬、水道事業、高低差の土地 を利用した水力発電、そして発電による産業発展、路面電車の開業と、京都の街づくりの基礎 が出来上がったわけですね。

 記念館には当時の設計図、建設に使用した道具、発電用水車(写真)があります。まぁ 京都に来てまで資料館で勉強しなくても良いと思います。入館無料。→ 琵琶湖疎水について


 ●哲学の道

哲学の道  哲学者・西田幾多郎が考え事をしながら歩いたことから名付けられた「哲学の道」。石畳の 遊歩道の右側には川が沿っているのですが、落差2mくらいなので落ちないかビクビクしなが ら歩きました。この川は、琵琶湖からの水が南禅寺の水路閣を通ってここまで来ているんで す。

 道沿いには地味なお店が幾つか並んでいて、崩れた焼八ツ橋が安価で売られていたので 買いました。


 ●銀閣寺(入口)

銀閣寺入口  哲学の道を北へとずっと歩いていくと、銀閣寺に辿り着きます。入り口後の通路が直角に曲 がった鍵曲がり式な部分など、昔来たときと変わらない佇まいを見せています。

 今回は銀閣寺には入りませんでした。というのも、ここに来た目的が実は「大文字山ハ イキング」なんです。この銀閣寺の入り口の門を左に曲がって進んでいくと、大文字山への山 道があります。


 ●大文字山の火床

大文字山1  銀閣寺側から登っていくと、森茂るつづら折の上り坂を経て大文字山の送り火の点火場所に 着きます。「大」の中心部の火床・金尾(かなわ)からの景色が良い…はずだったんですけど 、雪で殆ど見えませんでした。

 「大文字送り火」というのは先人を偲ぶ人々の間で支え続けられた宗教行事で、厄除け の一般信仰という側面を持っているのだそうです。8月16日になると、この山も含めて合計 6箇所で送り火が点火されます。「大」の文字は二箇所で点火されるため、この山の大文字は 「右大文字」と呼ばれることもあります。


 ●大文字山の山頂

大文字山2  火床からほんの数分で標高466mの山頂に到着。山頂を示す板や地元の子供が作った標識 が飾られていました。ここからも本来は眺めの良い景色が見えるはずなんですけど…。

 ここからは幾つかの下山道があり、自分は南禅寺の水路閣へと降りる道を選びました。 登山時は数人のハイカーがいましたけど、下りは全く人がいなくて静かな山麓を堪能できまし た。


 ●八坂神社

八坂神社入口  南禅寺、蹴上、三条川原町から四条へと歩いて南下し、八坂神社の入り口に来ました。ここ 祇園から清水寺までは夜のライトアップとして賑わい、屋台が沢山出ていてお祭りのようです 。まぁこの一帯は昼でも人と車で一杯になりますけど。

 入って人ごみに流されつつ進んでいくと円山公園へと出ます。枝垂桜はまだ咲いていま せんけど、なかなかの賑わいを見せています。


 ●知恩院(入口)

知恩院入口  ライトアップされた知恩院。地理的には八坂神社の北隣にあるお寺なんですけど、迷ってい るうちに見つけました。

 浄土宗の宗祖・法然が後半生を過ごし、没したゆかりの地に建てられた寺院。現在のよ うな大規模な伽藍が建立されたのは、江戸時代以降だそうです。将軍家から庶民まで広く信仰 を集め、今も京都の人々からは親しみを込めて「ちよいんさん」と呼ばれています。

焼きおたべ  知恩院の入り口近くのお店で「焼きおたべ」というものが売っていました。生八つ橋を軽く 焼いたもので綺麗な焦げ目がついています。八つ橋を温かく香ばしくした、なかなかの味でし た。

 今来た道を引き返し、清水寺の方角へと進んでいきます。やはり屋台が多くて、卯の花 コロッケなんてものまで食べてしまいました。


 ●高台寺(入口)

舞妓さん舞台  しばらく歩いていくと、高台寺の入り口へと差し掛かってきます。中には入りませんでした が、入り口付近の仮設舞台で舞妓さんの琴演奏を見ることができました。

 席に座って見ている人、立ち止まる人、通り過ぎる人、冬だというのになかなかの混雑 ぶりです。

 ここから二元坂、三元坂を経て清水寺へと向かいます。


 ●清水寺

清水寺  清水寺までの道はお土産屋さんで一杯。生八つ橋の味見のできる店もあり、行程を楽しみな がら進んでいきます。

 そして、人で賑わう夜の清水寺もまた乙なものです。昼と同様、拝観料を支払って中を 進んでいきます。途中、寒さで凍結している箇所があってメインの清水の舞台からの下方景色 は堪能できませんでしたけど、ライトアップされた遠景は京都の旅情を偲ばせています。


 ●京都ラーメン小路 宝屋 〜22:00

宝屋  京都駅ビルの10階には、京都でも珍しいフードパーク「京都拉麺小路」があります。中は 京都らしい高貴な雰囲気で、ラーメン以外にもアイス、コーヒー、バーガー、たこ焼きも売っ ていてお口直しにも最適な空間です。

 ご当地京都のラーメン店「宝屋」で食べました。コクのある醤油豚骨スープは、薄切り チャーシューと細麺、そして九条ネギとの相性バッチリでした。→ 京都拉麺小路

 五条、三条河原町を経て南禅寺駐車場に車を取りに行き、今日の旅は終了です。


 ●大津SA 0:00〜翌8:10

 今日の宿も大津SA。
 やはり寝心地はそれほど悪くないですね。朝は寒いですけど。


 3月14日(月)

 京都3日目は、車で広範囲を巡ってみました。


 ●伏見稲荷神社 9:20〜10:30

稲荷神社の鳥居  コナン映画のエンディングで使用された伏見稲荷神社。辿り着くまでの道は狭くて車で通る のが大変でしたけど、神社の敷地はとても広くてのびのびできます。

 稲荷神社といえば鳥居が沢山並んでいるのが有名ですね。本当に一杯あります。一本ず つ名前(会社名)が掘られていて、地元の人や有名人がそれぞれ寄付したものみたいです。

お供え  途中にはお供えのためのお墓、地蔵などが随所にあり、時折お線香のにおいがしてきます。

 とにかくこの神社は広いです。早歩きで神社内全部を回っても1時間はかかりそう。朝 のジョギングコースにしている青年もいて、時々すれ違いになります。→ 大社マップ


 ●東福寺 10:40〜11:20

東福寺の本堂  平次の見事な刀さばきが繰り広げられる玉龍寺は、この東福寺がモチーフです。写真の本堂 (仏殿)は映画では二重の屋根にはなってなかったですね。その他にもパーツそれぞれがは似 ているんですが、映画とは構造が違うようです。というか平次も犯人もあんな高いトコ登った のか?

 本堂は明治14年焼失後、昭和9年再建されたもので、起工から竣工まで17年を要し た昭和の木造建築中最大の建物と言われています。

東福寺の通天橋  犯人たちが「どこ行った!」って探すシーンがありましたね。ここ通天橋は紅葉の名所と名 高い場所で、手前の緑が紅く染まった頃に橋を歩くのが最高の風情だと言われています。

 この通天橋は入場有料ですが、他にも偃月橋などの屋根付き橋があるので写真撮影など に人気です。通天橋、偃月橋、臥雲橋をあわせて「東福寺三名橋」と呼ばれています。

東福寺の鐘楼  これも映画に出てきた東福寺殿鐘楼。本堂のすぐそばにあります。中に鐘身1.4m、口縁 外径1m、厚さ8.5cmの銅鐘(重文)が入っており、鐘楼の中でもかなりの大きさだそう です。

 東福寺はとにかく門が多くて敷地が広すぎなので、観光するにはゆっくりと時間をかけ たいですね。→ 境内マップ


 ●食事処・光泉洞寿み 12:00〜12:55

光泉洞のランチ  カウンターもあるので一人でも入りやすく、座敷もあるお店。日替わりランチ900円と、 京都では優しい価格帯でお昼が食べられます。この日はサバの煮付け、揚げ出し豆腐、ほうれ ん草玉子とじ、えのきネギ味噌汁、漬物、麦飯。サバは脂が乗っていて美味しくて、味噌汁も なかなかのものでした。

 リンク先に情緒溢れる店の概観、日替わりメニューのブログがありますので、見ると楽 しいですよ。→ 光泉洞


 ●一条戻り橋 13:15〜13:25

一条戻り橋  火曜サスペンスでもよく出てくる戻り橋。文章博士・三善清行が危篤になったと連絡をもら った子の浄蔵が、慌てて帰京する途中この橋の上で葬列に会い、浄蔵が棺に取りすがって神仏 に祈ったところ父親が蘇生した、という故事から来ていると言われています。

 コナン映画では灰原哀がこの立て札を見つめるシーンがあります。コナンが新一に戻る というストーリーになぞらえて戻り橋が登場していましたね。


 ●竜安寺 13:40〜

石庭・枯山水  京都の西側にある竜安寺(りょうあんじ)は石庭で有名。「枯山水」と呼ばれる石庭は 東西約25m、南北約10mと見渡すのに適度な広さです。石は全部で15個配置されており 、うち2個は徳島の大歩危・小歩危から持ってきたものだそうです。特定の位置から眺めると 15個全部が見えるとのことで「あっ15個見えた」と女子中学生がはしゃいでいました。

 また、塀も一定の高さではなく手前を高く作っていて、遠近法による奥行きをうまく表 現しているとのことです。

鏡容池  石庭のある「方丈」という建物だけでなく、外にある広大な池「鏡容池」も見所。どの位置 から見ても綺麗な池が見れて、ゆっくり池の周りを散歩するのが心地よいですね。

 修学旅行の定番にもなっている竜安寺、今回も学生さんが一杯いました。自分も高校生 のときに来たことがあって、かなり綿密に覚えていました。→ 竜安寺の写真


 ●仁和寺 〜15:45

仁和寺の外  コナン映画の冒頭で出てきた「山能寺」はこの仁和(にんなじ)がモチーフになっています 。本殿と周囲の形が映画とそっくりです。

 やはり都市部から離れているので敷地も広く、歩くだけで一苦労。ここにも五重塔がそ びえ立っています。枯れ木が一杯ありましたけど、桜や紅葉の季節になるとワッと咲き乱れる 草木がきっと綺麗なんでしょうね。

仁和寺の中  都会の喧騒から離れて、駅から遠くにあるお寺に来たほうが落ち着けます。その中でも特段 静けさに浸れるのが仁和寺だと思います。

 左写真の場所が特にそう。光の当たり具合がとても良くて、柱が一段と綺麗に見えます 。縁側にも日光がよく当たり、ひなたぼっこをするために縁側に座る人が数人いました。とっ ても気持ちが良いです。


 ●立命館大学 16:05〜16:10

立命館  ご存知、関西でメジャーな大学「立命館」。映画の主題歌を歌っていた倉木麻衣の出身校も ここです。

 地図の見た目とは裏腹に、民家や線路に囲まれた道路を入って裏路地の入口に辿り着く だけで一苦労でした。中まで入る時間もなく、入口で女子学生に写真を撮ってもらったものの 、完全におバカさんだと思われてしまった(泣)。立命館の生徒は大人の風格を持っていまし たね。自分の出身大学の女性と比べたら天と地の差…。


 ●渡月橋 16:35〜16:45

渡月橋  嵐山エリアもまた観光で賑わう場所で、トロッコ、川下りなどが楽しめます。サスペンスで もよく登場する渡月橋(とげつきょう)の辺りが特に人で一杯になり、嵐山駅までの道もお店 が賑わいを見せます。

 左写真は渡月橋をバックに、近くの新八茶屋で購入したソフトクリーム「あんみつジェ ラートパフェ」を撮りました。小豆餡の乗ったジェラートが美味しかったです。新八茶屋では レンタサイクルもやっているみたいです。


 ●天竜寺 16:50〜17:10

天竜寺の庭  お寺も閉まる時刻、すべりこみでお寺の中に入ることができました。コナン映画で毛利小五 郎が推理を始めるときの部屋と庭は、この天竜寺の庭をモデルにしているようです。シマリス が池のそばで遊ぶ姿もありましたね。

 庭もそれなりに広くて模様もあり、和みのある場所でした。急いでいたので落ち着きな く見て回ってしまいましたが。


 ●嵯峨野の竹林 17:20〜18:00

竹林  嵐山といえば嵯峨野の竹林も有名です。竹林に入ると、周り一面そびえたつ竹で覆われて薄 暗いです。徒歩でしか入れない場所、車でも入れる場所があるみたいで、それぞれ楽しめるよ うになっています。

 この時間になると人が殆どいなくなります。暗くてガサッという音がたまにあり、怖く なります。明るい時間帯に散歩したいですね。


 ●美空ひばり館 18:05〜18:15

カレー  帰路、渡月橋の近くにある「美空ひばり館」のお土産コーナーに寄ってみました。衣装など も売られている華やかな店内は、昔来た時と変わらない雰囲気でした。

 ふと見つけたのがオリジナルのカレー。自分は美空ひばりとは世代が違うので全然興味 が無いですけど、誰もがファンだった親世代にこういうお土産を買っていくと喜ばれます。1 パックで2食分なので父&母へのお土産として購入しました。


 ●食事処・華洛 19:20〜20:00

釜ゆば豆腐  渡月橋を渡り、道なりの最初にある店。単品やコースで数多くのお料理を用意しています。

 ゆば刺身(写真左)は正直よくわからない味と食感で、湯葉の美味しさがうまく引き出 ていないように感じました。逆に、釜ゆば豆腐(写真右)が食感、味、温度とも素晴らしくて ダシ汁まで楽しくいただきました。豆腐は料理法に左右されやすい食べ物というのがよくわか ります。→ 店内の様子、メニュー


 ●仁左衛門の湯 20:30〜22:00

日帰り温泉  嵐山を後にして、細道から国道9号へと出ました。西へ西へと進んでいくと、ちょうど良く 日帰り温泉を発見。京都は便利なようでいて、こういった施設に恵まれていない珍しい文化を 持つ地域だったりします。

 電気風呂、寝湯、浮世風呂、歩行湯など、内風呂と露天それぞれ充実しています。併設 の食事処は250年ほど前に建てられた古い民家を移築したという渋いお座敷レストランで、 料金も良心的です。→ 仁左衛門の湯データ


 ●天下一品・五条桂店 22:05〜22:30

角煮ラーメン  なんと、天下一品の五条桂店に「角煮ラーメン」がありました。巨大で平たく四角い角煮が どんぶりの真ん中を覆っていて存在感大です。

 角煮はなかなか美味しかったんですが、ここのこってりラーメンは味噌ラーメン風(ス タミナラーメンみたいな味)になっていました。唐辛子が沢山入っていて辛さがスゴいことに なっていました。天下一品は店により味が違うという噂は聞いていましたけど、ここまで店舗 により色が違うとは…。


 ●BOOKOFF堀川五条店 23:05〜23:25

 車でよくみかける「堀川五条」は地図的に京都の中心で、大通りが交差しています。BOO KOFFがあったので軽く立ち読みをしました。


 ●名神高速・桂川PA 翌0:10〜翌9:35

桂川コロッケ  京都の余韻を残しながら大阪へ向かい途中の桂川パーキングエリアで寝ることにしました。 歩き疲れもあり、深い眠りにつくことができました。

 目覚めの朝食は、ピリッと胡椒がスパイシーな牛肉100%の桂川コロッケ(150円 )にしました。

 寒い朝に振るえながら、大阪へと突入します。


 京都のおみやげ

京の抹茶プリン  抹茶製品は卵やバターと相性が良くて、京都の抹茶菓子はどれも美味しいです。とりわけそ の相性を存分に味わえるのがこの抹茶プリン(販売者:京みがわ)です。見た目はプルルンと しておらず落ち着いた形相で、コクが凝縮されています。

 プリンでいうカラメルソースに当たる「抹茶ソース(玉露シロップ)」をかけると抹茶 らしい苦味を堪能できます。甘党な人は、あえて何もかけずに食べるのもいいかもしれませ ん。

詰め合わせ  左写真の外側に配置されているのはヴァッフェル(販売者:福寿製茶)で、封を開けた瞬間 の香りは京都の高級菓子さながらです。外側のクッキー生地がサクサクで、卵とバターをふん だんに使った風味の豊かさなんてもう最高。もちろん中の抹茶も舌の奥まで味が広がる絶品で す。

 左写真の内側はフィナンシェ(製造者:かぎ隆三)。抹茶の味が弱いのですが、チーズ のような濃厚でしっとりとしたお菓子です。→ santica

抹茶わらびもち  これは結構有名な「京の抹茶わらびもち」。ペットボトルのお茶「伊右衛門」を作った福寿 製茶が販売元です。

 濃い緑色のわらび餅はこんにゃくゼリーのような弾力があって、切るのも食べるのも感 触があって楽しいです。付属の抹茶きな粉をお皿に乗せてから小切りのわらび餅をつけると綺 麗な色合いが出ます。冷蔵庫で冷やすとおいしいと書かれていますが、冷やしてもヒンヤリ感 があまり無いです。甘さも控えめ。→ santica

焼き八つ橋  生八つ橋の人気には劣るものの、定番の「焼き八つ橋」もなかなか。最近はチョコをコーテ ィングしたものが人気になっていて、黒チョコ、ストロベリー、抹茶などが楽しめます。

 ストロベリーはニッキの味が強くてチョコの味など何処へやら。抹茶のほうはちゃんと 味のバランスが取れていて、何よりチョコで甘さが適度に出るから美味しいです。2枚×8袋 で配りやすく見た目もカワイくて、入れ物の缶を女性にあげると結構喜ばれます。

名探偵コナン抹茶クッキー  清水寺への坂を上りきる付近のお店で購入した「名探偵コナン京都限定抹茶クッキー」。実 は京都以外でも買えます。

 「Powdered green tea」と書いてある通り、ほのかに抹茶の味がします。クッキーの焼 けた風味がほろ苦く、甘さが控えられています。コナン自体、見ている年齢層が幅広いので、 どちらかと言うと大人向けのお菓子なのかもしれませんね。8枚は少なすぎる気はするものの 、中身より缶が欲しい人は買って損しない商品です。

つじりの里  たまたま同時期に京都へ行っていた先輩が買ってきた祇園辻利の「つじりの里」。一つずつ 包装しているため、大人数へのお土産に向いています。

 一口サイズの大きさで、これも焼いた風味があって味の広がりが素晴らしいです。中の 抹茶はあまり印象に残らないものの、抹茶の渋い苦味がほのかに出ていて全体的にちょうどい い甘さになっています。→ カシログ

順正のゴマ豆腐  南禅寺付近は豆腐料理を出す料亭が数多く、そのうちの一つ「順正」の併設土産店で購入し た「ごまどうふ」です。

 ねずみ色をした豆腐は艶があり、そして弾力があります。何もつけずに食べてると少々 味気ないので、付属のたれ(醤油)を軽くつけて食べたほうがいいです。原材料は大豆、小麦 、さば、であるため、見た目に似合わず喉が渇いてきます。胡麻を含んだ豆腐の風味が広がる ので、豆腐好きにはオススメなんですけど350円は少々高いですね。

井筒八ツ橋「夕子」  水上勉「五番町夕霧楼」のヒロインの名前からとった井筒八ツ橋「夕子」。

 その夕子に「金ごま」「黒ごま」という種類ができ、最近話題になっています。金ごま は、すり潰した白ごまが餡状になっていて美味しいです。黒ごまは見た目が良くないものの、 味はハッキリとした黒ごまの味。どちらも皮はニッキ臭さが無くて、餡の味がストレートに出 ています。→ 井筒八ッ橋本舗

すぐききざみ  お菓子だけでなく、漬物も京都お土産の定番。特に土井志ば漬本舗の漬物は有名です。

 京都名産の「すぐき菜」を醤油とお酢で漬けた、程よい酸味のある「すぐききざみ」が 特に美味しいと話題になっています。

京の二条  京都らしく見た目にこだわったお菓子を求める人には「京の二条」というお菓子がピッタリ 。二条城で売られています。

 生菓子でそれぞれ味が違うんですけど、どれも一口サイズで甘くて食べやすいです。人 にあげるお土産向きですね。




 コナンのロケ地は殆ど巡ることができました。先斗町、宮川町、お茶屋遊びなどまでは 堪能できませんでしたケド。実際に巡ってみると、ロケの綿密さがよくわかります。

 八坂神社〜清水寺の夜のライトアップは、本当に毎日お祭り気分で賑わう名所です。季 節限定にはなっていますが、一年の中でかなり長い期間で開催されているので気軽に行くこと ができます。

 お寺巡りをするなら、街中の狭いお寺ではなく車で行く僻地のほうが情緒タップリで落 ち着いて観光ができるのでオススメです。


 コナン映画のロケ地の由来がわかりやすい。→ コナン映画の舞台を訪ねる旅〜京都〜

 軽いコメントと写真でなぞる京都コナン旅。→ その16

 コナン映画のあらすじ。→ 劇場版名探偵コナンを見てみよう