セシモ旅行記 〜目指せ47都道府県踏破〜

国内旅行の旅行記を掲載しています。
管理人多忙のため、今後の更新予定はありません。

  鹿児島〜明治維新に触れて

 今回の長期休暇、時期的に「愛・地球博」へ行こうと計画していたものの、あの混んで いる様子を見てたら行く気も失せてしまう…。ということで、かねてから気になっていた「屋 久島」のツアーを見ていたら、ちょうど良いツアープランがあった。
 このツアーがなかなかのもので、飛行機・船と旅館だけは日時・場所が決められていて 、あとは完全自由行動。同じツアーに申し込んでいる人とは全く顔を合わせることがないので 、一人旅の好きな自分にとってはピッタリのツアーだ。
 さて、屋久島へは鹿児島空港を経由しなければならず、このツアーでは鹿児島で1泊す ることになっている。いざ、鹿児島へ!!


 8月25日(木)
 
 台風接近のこの日、欠航の心配があったものの、鹿児島便は予定通りのフライトとなっ てひと安心。鹿児島は去年行ったので土地勘はあり、時間や計画不足で前回できなかった市街 地巡りをようやく果たすことができた。明治維新に縁の深い「鹿児島」。どんな発見があるか な?


家(王子)出発 5:30
電車

羽田空港
雨の滑走路
6:30〜7:45
JAL鹿児島便  羽田空港は何度か来たことあるけど、飛行機乗るのは初めて♪
 手続きは面倒かなと思っていたものの、チケットを機械に入れて窓側って指定したら座 席が決まって手続き完了!なんだね。簡単。あとは持ち物検査のトコを通過するわけなんだけ ど、開封した飲み物って検査対象になるんだね〜チェックしてた。
 15分前になると搭乗開始になり、早速座席へ。やっぱ窓側はいいね。機長のアナウン スにより、雷雲を避けて進むため到着が遅れるって。

(徒歩)約5分

JAL1863便
異空間、ここにあり
7:50〜9:55
窓の外  地面から離れる瞬間、ジェットコースターの落ちる直前みたいなあのフワッとした感覚 が体に伝わってくる。最高時速900kmも出すなんてコワイ。座席前のモニターに高度や速度 が表示されていて、簡単に日本横断してしまうのが画面でわかる。
 窓の外の景色は、天気予報の映像のように海岸線がくっきりと見える。ただ、左写真に 写っている飛行機の右翼がハリボテのように見えて、こんなんで空飛んでるんだなと考えると 恐ろしい。

(徒歩)約5分

鹿児島空港
もう鹿児島に着いた…
10:00〜10:10
広い通路  死なずに到着できた…なんか山の中に突っ込むから墜落なのかと思ったら、普通に空港 の滑走路だったよ。
 鹿児島空港はそれほど広くないかなぁと思っていたものの、通路はそれなりに広くてお 土産屋も結構あった。帰りに寄る時間あるかな…?
 空港からは高速バスで鹿児島中央駅へ。

(徒歩)約0分

高速バス
ゆったり風景でも眺めて
10:10〜11:00
高速バス  鹿児島空港と鹿児島市街を結ぶ交通手段といえばこれ。約50分かかるというのは少々 不便ではあるが、のんびりと窓の景色を楽しんだ。
 加治木ジャンクション付近から広がる海。去年ここを車で走ったときは夜だったんで真 っ暗だったなぁ。桜島サービスエリアは残念ながら通過してしまう(泣)。

(徒歩)約0分

鹿児島中央駅前
発展を遂げた駅ビル
11:00〜11:30
鹿児島中央駅前  2004年3月の九州新幹線開通に伴い、西鹿児島駅から「鹿児島中央駅」に改名され た。その新幹線開通によって、観光客向けの投資がなされた駅ビルには巨大な観覧車が…。
 駅ビルには入らなかったものの、外観を見るだけで大きいのがよくわかる。ロータリー もかなり広めに作られている。通りの向かいにはダイエーもあるが、そのためか付近の商店街 がやけに寂れている。左写真に写る「若き薩摩の群像」が鹿児島らしい。
お茶&肉まん  鹿児島中央駅の地下街は、ちょっとした鹿児島茶のお店があれど、普通の食品街。昼時 ながら比較的ゆるやかな客並のスーパーでお茶を買いつつ、点心類の持ち帰り販売店「南宝饅 頭店」で黒豚まんと紫芋まん(各60円)を買ってみた。
 小柄な黒豚まんは、ジューシーな肉汁がたまらない。それよりも特徴的だったのが紫芋 まん。中は綺麗な紫色で、種子島産の紫芋が前面に出た風味と程よい甘さは病みつきになって しまう。

(徒歩)約10分

維新ふるさと館
わかりやすい資料館!!
11:40〜12:40
維新体感ホール  幕末から明治維新、西南戦争までの近代日本を知りたいならココ。この資料館の最大の 目玉は「維新体感ホール」で、西郷隆盛や大久保利通らの等身大ロボットが語り合うドラマ「 維新への道」を見ることができる。
 ロボットの西郷さんの顔つきだけでなく腹の出方などもリアルに作られていてビックリ 。さらにドラマの内容も色濃く、生麦事件、西南戦争といった出来事を時代を追って流れ、そ れぞれの英雄の活躍や死期などもわかりやすい。
おいどんのコート  維新体感ホール以外でも見所は多く、明治維新関連資料の充実っぷりが素晴らしい。北 海道開拓といった短い映像もあり、見入ってしまうものが多い。左写真は西郷さんが着ていた 、大きめなフロックコートのレプリカで、実際に着て写真撮影もできる。
 ここで勉強してからだと、鹿児島にある観光地について「あぁここがあの場面の…」と いう視点で観光ができる。鹿児島を巡るならまずココ、という資料館だ。→ ご案内

(徒歩)約15分

菓々子横丁
鹿児島の銘菓がいっぱい
13:00〜13:15
憩いの休息  鹿児島の繁華街「天文館」北側にあるお菓子のお店。店内は落ち着きのある和菓子コー ナーと、華やかさのある洋菓子コーナーに分かれている。中には癒しの休憩用スペースがあり 、買ったお菓子を食べながらのんびりできる。
 鹿児島の銘菓も多く、しかも1個からのバラ売りのお菓子が多いため、お土産購入だけ でなく食べ比べもできるという、お菓子好きには堪らない店だ。

(徒歩)約3分

吾愛人(わかな)
鹿児島独特の食材が並ぶ
13:20〜14:05
和の造り  昼飯はどこにしようかなってフラフラしていて見つけたお店。場所はくろいわラーメン の隣で、さつま料理のお店だって。
 郷土料理というと自分の嫌いな食材が並ぶイメージがあるが、薩摩料理は別。さつま揚 げ、とんこつ(豚の角煮に近い)、さつま汁(豚汁っぽい)といった、誰にでも親しみのある 料理が揃うのだ。夜はどの店も3000円程度はする薩摩料理だが、昼は2000円くらいで 楽しめる。(まぁ高いけどさ)
さつま定食  これこそ、お盆に載りきらない豪華な彩りの「さつま定食」。左上は鹿児島、宮崎で定 番の「鶏の刺身」で、皮のあたりがコリコリしていて食感のあるタタキってトコかな。右下は これまた鹿児島定番の「キビナゴ」。一切れが一匹なため、魚の身の付き方を食感で味わえる 。東京で食べた時は骨や魚臭さをごまかすために酢味噌をタップリつけたものだが、ここのキ ビナゴは純粋に美味しい。魚の鮮度が味に出やすいみたい。
 和料理店のカウンターで食べる、通なひとときでしたね。

(徒歩)約3分

さつまいもの館
粋な商品ラインナップ
14:10〜14:15
いも商品  天文館の裏路地にあるお店。入り口には「さつまいも」そのものが売られていて露天っ ぽい雰囲気もあるが、奥はお土産が種類豊富に並んでいる。
 まぁ「ちょっと寄ってみよう」感覚で入るようなお土産屋なものの、あまり他店では見 かけない商品がセレクトされている。ハローキティかるかん、各種キャラメルなど、つい気軽 に買いたくなるものを並べているのが嬉しい。

(徒歩)約5分

照国神社
シンボルの大鳥居とイヌマキの木
14:20〜14:25
イヌマキの木  島津家の家紋「丸に十の字」がやけに多い神社。それもそのはず、西洋文明の導入や日 本の近代化に力を注いだ、28代薩摩藩主「島津斉彬」を祭神とした神社なのだそうだ。→ 説明
 そういえば屋久島登山するのに旅行保険を申し込みそびれたんで、賽銭箱に5円玉を投 げて旅の無事を願ってから(なんて安い保険料だ…)神社を後にした。

(徒歩)約5分

西郷隆盛の銅像
鹿児島を見守る銅像
14:30〜14:35
おいどんが西郷でごわす  あら、あんな所に西郷さんが!!

 鹿児島市内には西郷隆盛、大久保利通など薩摩藩ゆかりの人々の銅像があちらこちらに 点在しており、この銅像もその一つ。鹿児島を見守ってくれている西郷さんに、ケータイのカ メラを向ける女性が2〜3人。愛されてるんですね。

(徒歩)約5分

かごしまメルヘン館
昔懐かしい童話が展示に
14:40〜15:10
昔話の悪者  昔話、童話をテーマにした子供向けの「メルヘン館」。近代文学館と併設だったんで、 ついでに見てみたんだけど、大人の男性でも見ていてそれなりに楽しいもの。
 螺旋状の廊下を歩き進みながら展示を眺めていると、鬼(桃太郎)や毒リンゴのおばあ さん(白雪姫)が鉄格子に…悪者はやっぱり捕まるんですね(笑)。途中にタンスの引き出し のようなものが複数あって、中にシンデレラの靴や打出の小槌が入っていたりと子供心をくす ぐる仕掛けも多い。

(徒歩)約0分

かごしま近代文学館
鹿児島ゆかりの近代作品
15:10〜15:55
作家さんの生涯  鹿児島に縁の深い作家さんの作品を紹介する「近代文学館」。知覧特攻の隊員となった が、特攻の命令を受けないまま終戦したという体験を描いた島尾敏雄「出発は遂に訪れず」や 、名文句「屋久島は月に35日雨が降る」で有名な林芙美子「浮雲」といった作品が紹介され ている。
 皆さんがご存知なのは向田邦子さんでしょうか。他には海音寺潮五郎、椋鳩十、梅崎春 生といった作家さんの展示がある。
心象風景  展示を見るだけでなく、作家と鹿児島のつながりを象徴する風景の再現ブースがあり、 作品の一節や解説がナレーションで流れてくる。鹿児島の風景に入り込みながら、本を読まず して文学の世界に浸ることができるという、なかなか手の込んだ資料館だ。
 再現ブースも、左写真の大隈半島の風景だけでなく、作家の執筆部屋、特攻訓練の浜辺 、明治時代の天文館とバリエーション豊かで、古き良き鹿児島を堪能できる。
オオカミとキツネの話  2階の文学ホールでたまたま開催されていた絵本原画展。壁に絵が沢山飾ってあったた め、最初は絵画の展示かなと思っていたら、絵本の原画が展示されていて順々に見ていくこと で一つの話を楽しむことができるようになっていた。
 「おれたち、ともだち」という絵本で、数冊シリーズが出ている。絵本だからといって 甘く見てはいけなくて、筋の通ったストーリーは「文学」と言っていいくらいの内容。むしろ 大人だからこそ楽しめる話だ。→ 絵本紹介

(徒歩)約10分

西南戦争の銃弾跡
道を歩いていると…その1
16:05
残る銃弾の穴  さらに北へと歩いて、黎明館の先まで行くと「西南戦争の銃弾跡」の立て札があった。
 立て札には「明治10年5月から、鹿児島の争奪をめぐり、政府軍と西郷軍の間に激し い攻防が繰り広げられました。特に、この私学校周辺では同年9月に、主として政府軍によっ て放たれた銃弾の後が今でも生々しく残っています」と書かれてある。

(徒歩)約1分

西郷隆盛の私学校跡
道を歩いていると…その2
16:05〜16:10
校門  西郷隆盛が開設した学校の跡地。当時の面影が色濃く残っていてタイムスリップしたよ うな気分になる。ちなみに、後ろの建物は国立病院で、当時もこのように校舎が建っていた。
 人望の厚い西郷隆盛に学んだ私学校の生徒。その生徒達も、政府の行き過ぎた明治維新 の改革に腹を立て、気の乗らない西郷隆盛をも最後は首領にして、政府軍へと戦を挑み命を落 としていった。自分の信念に命をかける男達の魂はここで磨かれたのだ。

(徒歩)約5分

城山
自然散策路と展望台
16:30〜16:55
高台へと続く道  照国神社、近代文学館の裏にある小高い丘。たかが標高107mの丘とはいえ、約60 0種類以上の植物が存在すると言われている。遊歩道も複数整備されていてハイキング気分で の散策が楽しめる。自分は私学校付近の入り口から登っていった。
 展望台までの道のりでは殆ど街の景色を見ることはできず、森の中をひたすら歩くこと に。地図を見ただけではわからない起伏があり、結構な体力を消耗する…夏場は汗かくぞ。
城山からの桜島  20分ほどで城山展望台に到着。ここは桜島がよく見える展望のスポットということで 、わざわざバスで来る人もいるくらい。ただ、人は比較的少ないですね。
 天気雨の降る高台から眺める桜島。うーん、雲なのか噴煙なのか、色も形もはっきり見 えないなぁ。

(徒歩)約15分

西郷洞窟
必死で命を守った洞窟
17:10〜17:15
せごどんの洞窟  西南戦争の終盤、政府軍に押されて鹿児島へと追い詰められた西郷軍が隠れ場所として 数週間住み続けたと言われる洞窟。
 入口と出口のあるU字型の洞窟内には、現在はショーケースに西南戦争関連の資料が展 示されている。でもそれくらいしか見所がなく、市街地から遠い場所にあるため、観光雑誌な どでもあまり取り上げられない裏スポットとなっている。

(徒歩)約10分

西郷隆盛終焉の地
命尽き果てた場所
17:25〜17:30
終焉の地  結局は西郷洞窟で隠れていたのも見つかってしまい、2発の銃弾が西郷隆盛の大腿部を 撃ち抜くという結末となった。案内板には「城山洞窟からわずか300m、650歩でついに 途は閉ざされたのです」って、結構長い距離だったぞ…。
 死期を悟った西郷隆盛は、ここで友人の別府晋介に介錯(かいしゃく)された。これに は、政府軍の山県有朋中将も西郷の死を哀れみ、いつまでも黙祷(もくとう)を続けたのだそ うだ。

(徒歩)約15分

南州墓地
男たち、ここに眠る
17:50〜18:00
お墓  多くの死者を出した西南戦争、そのうち約2000名がこの南州墓地に眠っている。中 心に西郷隆盛、そして薩摩軍に貢献した人々に囲まれ、今も静かに桜島を眺めている姿はかつ ての薩摩軍の団結力を表しているようだ。→ 説明
 地元の人がお墓参りに来ていて、中には西郷さんに似た人もいましたね。土地柄の顔な んでしょうか。
墓地からの風景  南州墓地も高台になっていて、終焉の地から歩いて来ると上り坂がかなりキツい。その 甲斐あってか、再び見晴らしの良い景色を見ることができた。
 城山と並ぶ、桜島を遠くに眺められる場所なのだが、やはり今日は曇っていてよく見え ない。残念だ。

(徒歩)約10分
(バス)約10分

天文館
天文館ふたたび(夜の道編)
 
魅力的アーケード街  江戸時代に薩摩藩の天文観測所「明時館」があったことから名づけられた「天文館」。
 やっぱり鹿児島の夜を楽しむなら天文館だね。鹿児島中央駅前よりもずっと賑わってい る「南九州一の繁華街」と呼ばれるにふさわしい。ちなみに左写真の路地奥には、昼食をとっ た「吾愛人」と、鹿児島で一番有名な鹿児島ラーメン店「くろいわラーメン」がある。

くろいわラーメン
鹿児島ラーメンといえばこの店
18:25〜18:45
あっさりまろやか  やっぱり土地柄のラーメンは食べずにいられないね。例にもれず、とんこつ味と断定し にくいほど上品なスープ。もやしが大量投入されているため、やや野菜スープ寄りに仕上がっ ている。アクセントの焦がしネギが風味を豊かにしており、麺に絡みつく青ネギがまた美味し い。
 いわゆる「麺を先に入れてスープを注ぐ」方式ではないようだが、食前に「たくあん」 が出てくるのはいかにも鹿児島らしい。

(徒歩)約2分

天文館むじゃき 別館
やっぱり夏の定番「白熊」
18:50〜19:10
コーヒー白熊  今回は天文館むじゃき(北側の別館)でミニサイズを食べた。甘さを隠すためのコーヒ ー味はいいカンジだ。食べやすい反面、果物が少なくなってしまうのは残念なところ。寒天や あんずが入っているのは意外で、また違った発見のある美味しさだった。
 ちなみに通常サイズの白熊は2人用デザートを想定しているらしい。1人で食べるには キツいし、3人以上で1つの白熊をつついてはいけないという店のルールもあるのだ。なるほ ど。

(徒歩)約15分

港大通公園
緑覆われる港への道
19:25〜19:35
綺麗な緑地  鹿児島市役所から港方面へと続く道にあるのがこの「港大通公園」。たまたま通りかか ったんだけど、広くて好きな風景だったんで撮影♪
 左写真の一番奥に写っているのが鹿児島市役所。車道と市電でひしめき合う中、緑地の 幅の広さが素晴らしいですね。

(徒歩)約10分

桜島フェリー乗り場
夜に光るフェリーを眺めて
19:50〜19:55
夜のターミナル  去年ここで並んだなぁ。あの日、1日で約5〜6万人飲み込んだ桜島フェリーも、夜は こんなに静か。夏場は夜も納涼船が出ているらしく、人もまばらに歩いている。乗り場の途中 まで行ってみたものの、受付の手前までしか行けずに船を眺める。煌びやかなフェリーを眺め るのもまた楽しい。

(徒歩)約5分

ドルフィンポート
鹿児島港のニュースポット
20:05〜20:15
1階  夜の鹿児島港を見ようと中央緑地まで行ったけど、特段綺麗なものもなく後ろを振り返 ると見慣れない建物が…。これが05年5月にオープンした「ドルフィンポート」だ。→ 公式ページ
 2階建てでショッピング・レストランなど計20軒ほどの店が並んでいる。お土産ショ ップ「故郷市場」を覗いてみると、夜の港付近にも関わらず人が多い。
2階  店に入らずとも歩いているだけで楽しい。1階は綺麗な水で彩られ、2階はウッドデッ キに植物が点在。建物がカーブを描いているため、遠くまで輝いて見える。
 オシャレな夜を演出してくれるこの建物、昼は昼で桜島を臨みながらレストランで食事 なんてこともできる。フェリー乗り場へも歩いて行ける距離だ。→ 恵庵外伝

(徒歩)約5分

太平洋ビール館
独特の開放感に味が弾む
20:20〜20:40
オシャレな空間  米穀倉庫として利用されてきた石造りの建物を、ビアホールとして再生利用したのがこ の「太平洋ビール館」。その再生のために厳しい建築法をクリアしたのだそうだ。→ 建築再生事例
 その価値は、中に入ってみればよくわかる。高さのある建物は開放感があり、石造りの 壁も年季が入っている。奥のショーケースの中にはビール製造に使用する機械が置かれている 。
西郷ビール  この建物内で作られている地ビール「西郷ビール」。写真の通りの黒ビール。
 そもそも自分はビールが苦手。興味本位で飲んでみたものの、やっぱり後半になるとゲ ップが出てペースが落ちる。自分が飲んだらもったいないくらい美味しい代物なんだろうな。 ただ、自分でもわかるのが、その後味。居酒屋の安物ビールと違って、舌に苦味がほのかに残 り、いい具合の後味になる。帰り道はホントに心地よい「ほろ酔い」状態でしたね。

(徒歩)約40分

ステーション ホテル
ニューカゴシマ
それなりに休める一人部屋
21:20〜
テレビを見ながら…  鹿児島中央駅から徒歩5分。喫茶コーナー、レストランはあるものの、やはりシャワー を浴びてベッドで寝るだけの気軽なビジネスホテルだ。床は土足で窓の外には建物が。ただ、 過去に車中泊を経験した自分にとっては、旅行疲れを癒す充分な環境だ。
 逆に、コンビニへ買出しに出かけるなんて時には便利な立地条件で、遅いチェックイン にも対応してくれる。食事無しでシングル1泊5000円。
空港のお弁当  羽田空港で購入したお弁当。飛行機内ではお弁当を広げて食事する人は殆どおらず、食 べないまま1日中バッグに入れてた。
 ご存知「天むす弁当」。やはり時間がたつと、漬物の味がご飯に染み込んで味劣りして しまう。さすがに賞味期限があるため、明日食べることはできず、寝る前にこんなに食べても うた(泣)でもマズくはなくて、完食。




鹿児島のおみやげ

かすたどん  薩摩蒸気屋「かすたどん」を菓々子横丁で食べることができた。以前、情報ツウのエン ディングで紹介されて「おいしそう、行ったら絶対食べよう」と思っていたこのお菓子。
 鹿児島名産の薩摩鶏の卵を使ったカスタードクリームをふんわりスポンジで包んだ、甘 蒸し菓子。とろ〜りとこぼれ落ちそうなクリームが絶品。この手のお菓子はハズレなく美味し いんですよね。仙台銘菓・萩の月を思わせてくれる。→ 薩摩蒸気屋
兵六餅  鹿児島はボンタンアメなどのキャラメル銘菓が多く、3種類セットのパッケージなんか も売られている。その一つ、南国銘菓「兵六餅(ひょうろくもち)」は、もち米を含んだやわ らかいキャラメルだ。
 オブラートに包まれたそのキャラメル。味はと聞かれると、特にパッケージには書いて ないけれど、答えるとすれば「きな粉」味。ちょっと喉が渇くけどなかなか好きな味だ。
さつまいもキャラメル  もう一つキャラメルを紹介。キャラメルを購入するのであれば、さつまいもの館に行く のがお勧め。この「さつまいもキャラメル」も例外なく販売されている。
 これもオブラートに包まれていて甘く、噛むとやわらかくて味が染み出てくる。そのや わらかさのせいか、本当にさつまいもを食べているような気がしてくる。さしずめ「お芋の餅 」といったカンジだ。
おさつかるかん  幾つか種類のあるキティかるかんの中で、紫芋を使用した「ハローキティおさつかるか ん」を購入。ふっくら感の無いような見た目に反して、もっちりとした食感となっている。普 通のかるかんに負けず劣らずだ。
 紫色をした中身のいも餡が絶品で、このお菓子のウリだろう。本当に芋の味がして、焼 きいもを食べているような気分になれる。幸せのお菓子だ。→ キティかるかん各種
黒かるかん  会社の先輩から貰った、小田屋の「黒かるかん」。その黒色の正体はなんと「竹炭」。 竹炭を微粒子状態にして混ぜることで、味と食感を損なわずにこの黒色を出すことができるの だとか。
 食べてみると、確かに味も食感も「かるかん」そのもの。山芋をたっぷり使用したこと で、もっちり感と甘さが出ている。いいお菓子ですね。→ 小田屋・晴天街
おいもさぶれ  これも同じく会社の先輩からいただいたお菓子。「おいもさぶれ」って、ありがちな名 前…でも中身は意外や意外、サブレにゴマが降りかかっているという初めて見るタイプのお菓 子だ。
 牛乳が似合いそうな、まったりとしたサブレの味。お芋の風味とゴマの風味も加わり、 味わいが後味として残る。あぁ、1個じゃ物足りない…。
あくまきどん  鹿児島の「あくまき」を、独自の製法でパッケージングした「あくまきどん」。見た目 的にあまりよろしくない色をしていて、よーく凝視してみると、お米が詰まっている。
 まぁ餅米でできているので食感はやわらかいが、味が何ともこの世の食べ物とは思えな い。硫黄の味みたいで、初めての人にはその食感と味に気持ち悪くなるかも。自分も最初は「 こりゃマズい」と思ったけど、食べ慣れると妙に病みつきになり「また食べたい」と思ってし まう不思議な代物だ。→ 楽天市場 新橋おやつ組
ミカンちゃん  コンビニで買ったアイス。カップに入った「かき氷」的なアイスってよくあるけど、こ れは袋に入っているので一部を破いてから食べるのだ。この商品は九州限定なんですね。
 食べてみれば、そんなに大差ない普通の氷菓子。ミカン果汁が甘酸っぱくてGOOD。 ただ、最後には桜島から昇る太陽の熱と、持っている手の体温で完全に液体となる。まぁそれ がまた美味しいんですけどね。



総合評価

 昼前に着いていながら、ここまで内容の濃い観光ができるとは思っていませんでしたね 。台風に影響されず飛行機が飛んでくれたことに感謝、感謝。
 鹿児島の観光地はどこも受付の女性が丁寧で、荷物も預かってくれるという親切ぶりが とっても素敵。観光に力を入れていて好感が持てますね。
 鹿児島にはところどころに「丸に十の字(島津家の家紋)」があり、マンホールまで家 紋があるのにはちょっとビックリしました。
 実は「吾愛人」は地元客もオススメの店で、観光雑誌で紹介している外来客向けの味を 出す店とは違い、「地元ならでは」の味を出してくれるのだそうです。鹿児島流は「甘い」味 で、さつま揚げも「甘い」とのこと。(ちなみに地元ではさつま揚げのことを「つけ揚げ」っ て呼ぶんだって)
 鹿児島市内にはまだまだ観光名所があり、今回は休館で入れなかった「黎明館」や、距 離が遠くて行けなかった「仙巌園」も行きたかったなぁ。鹿児島、何度でも行きたい場所です ね。


 鹿児島の名所、ニュースについて日々更新している個人ブログ。→ 鹿児島のまちを考える