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セシモ旅行記 〜目指せ47都道府県踏破〜

国内旅行の旅行記を掲載しています。
管理人多忙のため、今後の更新予定はありません。

  鳥取〜砂丘で育った巨匠たち

 山陰地方も終盤に差し掛かり、鳥取県へと入っていきます。


 3月25日(月)

 ホテルハーベストイン米子を出て、まずは8時30分の境港行きの電車に乗りました。 そう、境港といえば「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる先生の故郷ですね。


 ●米子駅 8:35〜8:40

JR境線の電車  0番線ホームに止まっている「ネズミ男電車」に乗って、いざ出発。オレンジ色の電車にネ ズミ男が大きく描かれています。

 なんで0番線なんでしょうね、霊(れい)と引っ掛けているんでしょうか。うーん、水 木しげる先生のは妖怪とかお化けの類なんで、霊とは微妙に違うような気もしますが…。

車中に眠るネズミ男  車内は観光客と地元学生でガヤガヤ。電車の外側だけでなく天井もペインティングされてま す。眠っているネズミ男がカワイイ。

 駅にはすべて妖怪の名前がついていて、米子駅は「ネズミ男駅」、境港駅は「鬼太郎駅 」、その他にも米子−境港間全駅の駅名札に妖怪の名前とイラストが描かれています。妖怪の 駅名の下に本来の駅名がちっちゃく書かれているので、地元の人には見づらいだろうなぁ。

 ●境港駅 9:20〜9:35

境港の駅前  境港駅に到着。駅前に出てみると、おっスゴイ!

 水木しげる先生執筆中ブロンズ像が飾られていて、子供ならず大人までもが群がってま した。駅構内には映画化のポスターも貼られていて、確か90歳くらいになる水木先生、まだ まだ勢いは止まらないようですね。ってゆーか映画の主演がウエンツ瑛士とは…。

 鬼太郎の消印が押される妖怪ポストなるものもありました。

目玉のタクシー  駅ロータリーを見ると、タクシーの天井にまで目玉のおやじが…ここまで徹底してくれると 見ているほうも心地よいというか、恥ずかしげなく鬼太郎ワールドに入っていけます。

 他にも、水木しげる先生直筆のイラスト看板(サイン入り)や、目玉の形をした街灯な ど、写真をとるスポットが多くて目移りしてしまいますね。

 ●水木しげるロード 9:35〜10:10

水木しげるロード1  さて、ロータリーからは一軒屋の個人商店が織り成す商店街、いわゆる「水木しげるロード 」が見えます。観光客はみんな、この商店街を目当てにやってきます。

 「鬼太郎はうす」「妖怪ショップゲゲゲ」「鬼太郎茶屋」など、大半の店が鬼太郎をウ リにしている中、床屋までもが入り口に鬼太郎を置くというこの姿勢。町総出のPR、ここま でやるか境港。

ここで手を清める!  途中に妖怪神社なんてのがありました。護摩板に願いを書いて奉納すると妖怪が願いを叶え てくれるらしいです。妖怪は人間の悪い部分を背負ってくれる…悪さをする妖怪ばかりではな いんですね。

 すぐ近くにグッズショップがあるんですけど、ビールを飲むタンブラーなど、子供では なく大人を意識した商品も多くて心くすぐります。実用性も考えられていて買いたくなるのを 堪えつつ、商店街を進んでいきます。

大正川と鬼太郎像  商店街の途中には大正川が横切り、橋には大きいねずみ男像と鬼太郎像がありました。目玉 のおやじを手に乗せる鬼太郎、でもブロンズ像って色がついてないので鬼太郎っぽく無い気も します。妖怪のように特徴のある形と違って、人物像って作るの難しいんだろうなぁ。

 どこもかしこもブロンズ像、全部で106体あるって言ってたっけなぁ。種類も豊富で 写真取りまくりです(笑)。


水木しげるロード2  車通りの少ない車道2車線と、ブロンズ像を置いても充分余裕のある歩道がずっと続く商店 街。

 日当たりがとっても良くて「商店街」という言葉が似合わないくらいのどかな街です。 海はぜんぜん見えないんですけど、港町特有の太陽の暖かさは健在ですね。客で賑わいながら も、心地よい風が吹いて時間がゆっくりと流れていきます。

水木しげるロード3  さて、アーケードが見えてきたら、水木しげる記念館はすぐそこです。

 アーケード内に鬼太郎人形焼の店が。店内では機械でガチャガチャと人形焼が作られて いき、出来立てを1個試食させてもらいました。カスタードクリームの入った人形焼、適度に 甘くて良かったので、4個売りのビニールパッケージを買いました。荷物がまた重くなってし まった…。


 ●水木しげる記念館 10:10〜10:55

水木しげる記念館  アーケード内にある日当たりの良い広場、ここが水木しげる記念館です。館内は撮影禁止な ので写真は撮れず、ちょっと残念。

 館内に入ると、ズラリと並んだ水木しげる先生の年表が迎えてくれます。生まれた年か らの解説が実に丹念…。子供の頃から勉強嫌いで何回も退学になったとか。

 結婚にも興味が無く、心配した両親が勧めたお見合いでようやく(40歳過ぎだったか な?)結婚したんだそうで、専ら漫画や妖怪のことしか興味のない人だったのでしょうか。

 いわゆる「オタク」な生き方をした水木しげる先生、それでちゃんと成功しているので すから尊敬すべきですね。絵画は幼少から得意だったようです。鬼太郎が売れたのは晩年の頃 だそうで、辛抱強く妖怪を書き続けていた根気強さが大きく実ったわけですね。


漫画の展示  もちろん戦争の時代を生き抜いてきた方で、敗戦後に「こういう荒んだ時代には妖怪など、 現実に起こり得ない話を書くとヒットする」というアドバイスが、鬼太郎を生むきっかけにな ったようです。

 年表は平成17年まであり、先生ちゃんと生きていて安心しました(おい!)。

 年表の後は、ミュージアムらしくリアルに作られた妖怪が沢山飾られていて、暗い照明 をうまく駆使して「怖さ」を演出してました。(お化け屋敷とは違って、全然怖くは無いです よ)

 漫画本や1コマを紹介するコーナーもあります。そういえば作品の一つに「テレビくん 」というのがあって、テレビに写っているものが実際にブラウン管から出てくるっていう内容 なんですけど、こういうのって藤子不二雄にも影響を与えたんでしょうね。(ドラえもんで確 か同じようなネタがあったような…)


 ●千代むすび酒造・岡空本店 11:05〜11:50

精米機  帰りの商店街でブロンズ像と記念撮影しつつ、日本酒の売っているお店へ。鳥取でよく見か ける鬼太郎やねずみ男の日本酒ボトル、あれを作っているのがここ境港駅近くにある「千代む すび酒造」。「千代むすび」「じゅんから」といった日本酒が有名です。

 2007年1月から酒蔵開放として見学が可能に。1日数回、見学時間があらかじめ決 められているんですけど、自分が行ってみたら見学者は誰もおらず解説の方と1対1で見学す ることになりました。

 まずは精米機。米の外側を削って日本酒作りに必要な部分のみを取り出す「精米」、精 米作業はなんと専門の職人が1人で行っているのだそうです。米をクレーンで持ち上げて入れ る作業は複数人で行うものの、3日間ほどフル稼働で精米するわけで、数時間に1回は必ず専 門の担当者が米の状態をチェックし、そして機械の状態もチェックし大事に使います。精米担 当の職人さんは本当に大変だそうです。

 精米度合は機械で管理されていて、最初は○○%、次は××%、と精米を複数回繰り返 していきます。一般的には50%以下まで精米すれば大吟醸と名乗っていいのですが、鳥取県 では40%以下を大吟醸にしようと自主規制を行っているようです。

 精米時に排出される糠(米の削りカス)も、糠漬用や肥料用として再利用するために専 用のタンクに溜め込みます。これも精米の職人が厳しくチェックします。

 大抵の酒蔵では12〜3月に日本酒を作るのみですが、ここ千代むすび酒造では秋や春 に焼酎を造るという副業的なこともしており、精米機はほぼ年中フル稼働になります。ちょう ど自分が来た今の時期は機械を休めている期間なのだそうです。


酒蓋  他にも、タンクに入れてかきまわす工程、熟成させる工程など、それぞれ職人さんが適切な 時期を判断して作っているのだそうです。まぁ無料見学って自社ブランドを見学者に宣伝する 目的もあり「うちはこだわって作ってます」と冷静に解説するわけですけど、説明がわかりや すくて日本酒造りに対する自信が垣間見え、信頼感はありましたね。

 「しぼり」の工程では、ホースで流して機械で圧力をかけて大量生産する機械をまず見 せて貰ったんですけど、その後に少量生産のこだわりのお酒用として残されている左写真の「 酒蓋」を見せて貰いました。手で運んで流し込んで、木を使うことで香りを良くすることがで きるのだそうです。(これも、ここの酒蔵のこだわり)

 最後に「大吟醸」「純米」の意味を教えてくれるとともに、色々と試飲をさせてくれま した。使っているお米が地元産ゆえ、基本的に辛口で飲み慣れない味でしたけど、おいしかっ たですね。見学のおかげで、日本酒に対する考え方が変わりましたね。→ 千代むすび酒造のHP


 ●漁火 12:40〜13:05

松葉ガニ一杯まるごと丼  海の幸に恵まれたこの土地で食べられる冬の味覚「マツバガニ」を探して、境港商店街から わざわざ30分くらい歩いて寄ったお店。3月中旬くらいで終わってしまうカニ料理、店員に 聞いてみたら「カニ丼ならできますよ」って。やった!

 松葉ガニ一匹まるごと使ったカニ丼、カニ味噌付き。水っぽくなく身がちゃんと味わえ て、おいしいです。身がちゃんとほぐれているのでガツガツと食べ進んでいけるのが嬉しい。 カニ味噌も甘く旨く、これがご飯にもカニとも相性ピッタリ。海草の味噌汁もいい味。山陰の 味覚はやっぱカニですね。

 観光客にも地元客にも人気なようで、気取らず海の幸が楽しめます。と言ってもカニな だけあり3,000円しましたけど、不満は無いですね。


 電車の時間が間近で走りながら境港駅へ。再びネズミ男電車で米子駅まで戻るも、鳥取 駅行き電車が1時間待ち…。


 ●由良駅→コナン大橋 16:15〜16:25

由良駅の外観  鳥取県は水木しげる先生だけでなく「名探偵コナン」で有名な漫画家「青山剛昌」先生の出 身地でもあり、ここ由良駅も「コナン通り」と称してオブジェを並べて町おこしをしているん です。

 とりあえず無人駅ではなく、学生さんが一杯乗り降りしていきます。(これで急行も止 まってくれれば、もっと早く着いたのに…)

 駅前にあるコナンが描かれた地図板を見てから、いざコナン通りを歩く!

新一ブロンズ像  途中には図書館があり、館内にはコナン全巻やらイラストやらが置いてある…と聞いていた ものの今日は休館日。あ〜あ、残念。

 図書館の入り口には待ち合わせをしている新一クンが。蘭ねえちゃんでも待ってるんで しょうか、アツいねご両人(笑)。

 さらに歩くとコナン大橋、そしてコナン探偵社(グッズショップ)があります。

 ●コナン探偵社 16:30〜16:45

読売コナン君  ガラガラと手で戸を開けると、静かな店内が。ちょっと狭くて商品を倒してしまったり、も う少し広くてもいいのになぁ。

 商売っ気が無いですけど、目を引くグッズが幾つかあって楽しめます。コナン探偵社限 定のグッズも多く、うちわ、Tシャツを購入。コナン、蘭ねえちゃんが大栄町の名産「すいか 」を持っているという、間違いなく「鳥取限定」商品です。

 青山剛昌先生は大の巨人好きということで、巨人ユニフォームを着たコナン君グッズも あります。


 ●コナン大橋 16:45〜16:50

コナン大橋  いやぁ、人っ気が感じられないくらい、のどかな町ですなぁ。

 建設中当初は「緑大橋」だったこの橋も「コナン大橋」と改名され、オブジェやパネル が所々に飾られていました。小さくてカワイイですね、コナン君。

 って、これ以上紹介していると旅行記じゃなく単なるアニメオタクのHPになってしま いますので、詳しくはリンク先でも見てくださいな。→ コナン の里に行ってきました


 ●青山剛昌ふるさと館 17:00〜17:10

少年探偵団ブロンズ像  なんと2007年3月18日に「青山剛昌ふるさと館」なるものがオープンした、というの を今知ったんですけど、時すでに17時で閉館。なんてことだ…!

 青山剛昌先生の思い出の品、名探偵コナンに登場するスケボーなどの展示、ファンによ るメッセージボードなど、体験型のイベントもあるようです。

阿笠博士の愛車  先ほどのコナン探偵社の分店もあり、ここでもグッズを購入したらお茶をサービスでつけて くれました。

 コナン君のオブジェばっかりと思っていたら、なんと「少年探偵団」のオブジェを発見 。歩美ちゃんカワイイ〜!

 阿笠博士の愛車「ビートル」もあります。大人4人乗るには狭そうだけど「見た目は子 供」のコナン君と哀ちゃんを乗せるには充分な車。普通にエンジンかかりそうだな。


 ●道の駅・大栄 17:10〜17:25

スイカソフトを食べるコナン  青山剛昌ふるさと館の隣にある道の駅。全国道の駅第1号で、日本海沿いの国道9号を走る 車が寄っていくのにピッタリな場所。すぐ近くに公園もあります。

 名産「大栄スイカ」や地元産の野菜、鳥取土産が売られています。スイカのソフトクリ ーム、これがおいしくてコナン君にも食べさせてあげました(笑)。

 ここのコナンオブジェは大きくて、記念撮影向きですね。


 ●由良駅→鳥取駅 18:00→19:10

山陰本線から見る大山  18時の鳥取行きに乗り、鳥取駅へ。

 夕暮れの景色が綺麗ですね。遠くに西日本一の高さを誇る「大山(だいせん)」が見え ます。昼は雪のかぶった大山を見れましたけど、写真を撮り逃した…。

 思えば、山口から山陰本線でずっと日本海沿いを移動してきたんですね。遠かった。

 ●吾妻そば 19:40〜20:10

お好み割子そば  鳥取駅から続くアーケード街にある、鳥取で唯一の出雲そば店。お好み割り子そば三段をオ ーダーし、そばを揚げたものが食べ放題だったのでパリポリと。

 出てきたのが見事な色合いの割り子そば。うずら卵、揚げ玉、大根おろしゴマ、そして 付属の調味料にはネギ、のり、かつおぶし。これらを好きな具合にかけられるので「お好み割 り子」ってわけですね。

 そばが実にうまい。不均一な太さは手作り感があり、何もつけずに食べてもそば自体の 味だけで充分に旨みがあります。そばつゆも香り豊かでそばにマッチしていて、具との相性も バツグン。こんなにうまい出雲そばにどうして出雲で出会えなかったのだろうか。


 ●ホテルニューオータニ鳥取 20:40〜翌8:40

ニューオータニ鳥取  腹八分目で今日のホテルへ。鳥取駅から歩いて3分くらいの好立地にあって、ちょっと駅の コンビニに買出しにいくのに便利ですね。

 昔、佐賀県で泊まったニューオータニと家具の種類が一緒のような…。

 明日も、少しだけ電車に乗るんで、痛いケツを休めるために早めに寝ることにしました 。


 3月26日(火)

 今日は白壁土蔵群で有名な「倉吉」をブラブラする、ということで8:51初の米子行 きの電車に乗りました。


 ●倉吉駅 10:00〜10:20

倉吉駅からどこ行こう?  倉吉駅から観光地「白壁土蔵群の町並み」までは距離があるのでバスに乗って行く予定でし たけど、なんと観光案内所で無料レンタサイクルをやっていました。営業時間の16時までに 返却必須という制約があるものの、これを利用しない手はないですね。

 ふと標識を見ると地名に韓国語が…。鳥取県は中国や韓国との交流が栄えているのだと か。まぁはるか昔、日本と中国は陸が繋がっていて、それで「中国地方」なんて呼ばれている くらいですからね。でも、韓国人がこんな田舎町に興味を持つなんてなぁ、意外。

 関金温泉14km、三朝温泉11km、東郷温泉8km、はわい温泉6km。倉吉周辺は四方八方に温 泉が湧き出ていて、羨ましい限りです。


 ●鳥取二十世紀梨記念館 10:40〜11:30

梨を試食する子  鳥取らしく梨色の自転車をこいで到着するは、鳥取名産「二十世紀梨」の記念館。中は円筒 形で1〜2階吹き抜けの中央に大きな梨の木のオブジェ(等寸大?)が出迎えてくれます。

 早速向かうは梨の試食コーナー。キッチンギャラリーになっていて、せっせと皮を剥い て皿に盛るお姉さんを横目にいざ試食。うーん、水々しい味。シュッという切れ音も好きです 。梨紅茶の試飲もできました。

 お土産販売や梨料理レシピ(無料)といったものも入手できます。

梨の劇場  昭和初期の梨農家を再現した劇場があり、30分に1回「二十世紀梨の歴史」を上映してい るので見てみました。

 100年前に世界恐慌で「蚕(かいこ)」の値が暴落したことにより、農家の人達が当 時、高価取引されていた梨栽培に切り替えたというのが二十世紀梨の始まりだそうです。

 梨に黒斑ができて腐ってしまう「黒斑病」に悩まされるも、鳥取県の学者達の研究によ り対応策を見つけたことや、高度経済成長とともに梨出荷数が増大したことなど、涙ぐましい 努力があったようですね。

梨のジャングル  2階には梨のパズルやジャングルがあり、子供が大はしゃぎ。まぁ1階の試食コーナーでも はしゃいでいた子供達ですけど。

 もちろん、世界の梨紹介、日本の梨の木紹介など、パネルや模型による展示物も充実し ています。

 入場料200円(昔より安くなった?)ですし、家族連れで来るにはいいミュージアム かもしれませんね。


 ●倉吉(赤瓦、白壁土蔵群) 12:00〜12:25

白壁土蔵の道  かつて城下町として栄えた倉吉の見所といえば、白漆喰、黒焼杉、赤い石州瓦でできた「白 壁土蔵」と、その土蔵を利用した観光施設「赤瓦」。

 玉川沿いに並ぶ土蔵は江戸から明治にかけて建てられたもので、見ているだけで昭和に タイムスリップしたような気分になれます。

 もちろん、土蔵だけでなく古い町並みや商店街、桜の名所「打吹山、打吹公園」もあり 、ブラブラ散歩してみるのもいいですね。

はこた人形と記念撮影  歩道と土蔵の間には小さい川(玉川)が流れていて、土蔵の入り口には石橋が渡されている 、この風景が倉吉の特徴ですね。

 玉川の水は透明で綺麗ですけど、歩道との落差があるのでちょっと怖いかも。

 写真の赤い着物の人形は、倉吉の郷土玩具「はこた人形」の特大バージョン。はこた人 形は今でも伝統工芸士が製作しており、お土産として販売されています。


 ●赤瓦1号館 12:25〜12:40

広々とした内装  白壁土蔵は観光施設として改装されており、倉吉に全8館あります。1号館に入ってみまし た。

 倉吉のお土産品が並ぶ奥には、広くて落ち着きのある休憩場所になっていて、民芸品や 雑貨のお店、カフェもあります。

 1号館に限らず、古くて重みのある和の雰囲気を壊さずにモダンに造り変えている土蔵 内の景観は素晴らしいですね。観光客に人気のスポットになっています。

七味せんべい  赤瓦1号館の入り口で販売している手焼きせんべい。出来立てが100円で楽しめます。

 出来立ては硬くなくて食べやすいですね。のり、醤油などの定番だけでなく、カレー味 なんてのもあります。自分が食べたのは七味唐辛子味。ピリリとしました。

 ●打吹商店街、本町商店街 12:45〜13:10

遥かな町へツアー  そういえば、先ほどのレンタサイクル受付場所で「遥かな町へ倉吉ツアー」というツアーを 申し込んでいました。ツアーといっても地図をもとに実際の場所を歩いて漫画のコマと同じ風 景を探すという個人で楽しむクイズだけなんですけど、これが難しい。

 で、なぜかクイズの答えも同封されていたので、途中で面倒になって答えを見ながら「 あぁここか」と実際の場所を巡っていくという手段に切り替えました。完全に手抜きです。

 漫画「遥かな町へ」は、鳥取県出身の谷口ジローさんという漫画家の作品で、ここ倉吉 が舞台になっているんです。国際漫画フェスティバルでシナリオ賞を取っただけあり、感動の ある物語です。

アーケード街  右のアーケード街もちゃんと漫画に登場します。アーケード街には特に観光客向けの店が無 くて、通り過ぎてしまいましたけど。

 ちなみにこのツアー、1900円もするので一見無駄遣いな気もしますけど、漫画本( 単体で1470円)と手焼きせんべい引き換え券(100円相当)がついているので、それほ ど損した気分にはならないです。

 倉吉、いい町なんですけど、もう少し見所があればいいですね。博物館やら記念館があ ってもいい気がします。


 ●町屋・清水庵 13:15〜14:05

豚肉付き餅しゃぶ膳  倉吉、三朝のあたりは「とち餅」という栃の実が入った餅が名物で、地元の餅屋が町おこし に考え付いたのが「餅のしゃぶしゃぶ」。ここ清水庵(せいすいあん)で「豚肉付き餅しゃぶ 膳2,000円」を食べてみました。

 韓国人ツアーの客が大勢ゾロゾロといて、少し待った後に出てきたのは短冊状の餅。ゴ マ、とち、柚子、よもぎ、辛子、…計7種類10枚の餅が出てきて色とりどり。餅の中に実が 入っています。野菜も種類豊富で、なぜか肉餃子もありました。

餅をしゃぶしゃぶ!  この鍋、2つに分かれている…韓国の鍋だったかな。この店では灰汁の出やすい肉と、それ 以外で使い分けるとのこと。実際に使うと、片方は沸騰しているけどもう片方は動きなし、な んてことも。

 短冊状の餅は5秒も入れておけばやわらかくなって、肉しゃぶと同じ要領で食べられま す。しかもこれが風味がしっかりついていて餅単体でも飽きないですね。

 豚肉は「マーブルポーク」という鳥取産豚肉。赤みが残るのが気になりましたが、早め にサッと通すとやわらかく味もついていて美味しいです。

 鍋とは別に、とち餅のタレ付けが出てきて「また餅か〜」とホントお腹一杯。


 店を出ると雨が降り出していて、濡れながら倉吉駅まで自転車を走らせました。倉吉駅 から15:06の鳥取行き電車に乗り、鳥取駅に着いたのは16時過ぎ。こんな時間に行く場 所といえば…。


 ●鳥取砂丘 16:50〜18:30

砂丘会館駐車場にて  鳥取駅バスターミナルから鳥取砂丘行きのバスに乗って約30分。終点の砂丘会館で降りて すぐに砂丘入口があります。

 お土産屋が並ぶ駐車場からはリフトが見えます。このリフト、何のためにあるんだろう 。別に砂丘を眺められるわけでもなく、単なる移動手段?

 こんな時間なので、営業が終わったとばかりに馬が帰路をパカパカ歩いていました。肝 心のラクダはいませんでしたが…。

階段の先には砂丘が…  「砂丘入口」と書かれた看板とともに階段があり、階段沿いには「砂丘の四季」の写真と解 説がありました。砂模様の解説やら、砂丘の雪景色やら、変化する砂丘の姿は芸術作品を見て いるようです。

 階段だけでなく、馬やラクダが歩く道だと思われる斜面もあり、砂のうねりが見えます 。階段を登るだけで期待感が高まってきますね。

ぬりかべ〜!  階段を登った自分の目の前に見える鳥取砂丘。うわぁ、デカイ! これが「馬の背」と呼ば れる日本最大の砂の丘です。

 広さというより、高低差のある丘にビックリしました。まるでエアーズロックを見てい るような巨大な砂の壁が海を隠すように立ちはだかり、そこに登ろうとするアリのような小さ い人間がズラリ。起伏が最高92mもあるのだそうで、間違いなく日本一の砂丘です。

 写真を色々撮ったんですけど、この大規模をうまく捉えることができないですね。この 目で見れることが何より感動です。

ケンカする犬たち  少年、カップル、犬連れ、女性同士、色々な人たちが砂丘を登ってきます。年間約100万 人が訪れるのだとか。

 何をするでもなく、ただただ座って海を眺める人もいれば、大量の砂で足を埋めてふざ け合っている学生もいて、巨大で静かな空間が時折賑やかになります。

 小さな虫が沢山飛んでいるのが気に触りますけど…。

砂の坂道  傾斜は大きいところでも30度くらいで、特に落下して怪我するみたいな危険箇所は無いで すね。ハァハァ言いながら登ってくる青年も結構います。自分もやりましたケド、すぐに息が 上がってしまいました。もう若くないのかなぁ?

 時すでに雨も止み、暮れていくにつれて淡い空と海が色づいていきます。くっきりとし た青色、美しいですね。遠くの船も白い灯りをつけて、水平線を彩ります。

カワイイ…♪  脱いだ靴を左手に持ち、素足の女性が海を眺める…こういう景色の中だと女性がすごく綺麗 に見えます。

 そういえば靴の中に砂が。粒が粗いので靴下の中までは入ってこないんですけど、靴が 重い。

 鳥取駅に向かう最終バスは18:30発。ギリギリまで、静かにこの景色を楽しみまし た。


 ●出石そば・喜楽 20:05〜20:35

皿そば  長いもを練りこんだ出石そばのお店で食事。わんこそばみたいに小皿に蕎麦を盛る「皿そば 」が有名なのだそうです。

 で、食べてみたんですけど、特段おいしいわけでもない普通の蕎麦。山陰の蕎麦も噂ば かりという気がします。しかも5皿で1人前500円は割高で、しかも15皿頼んだら普通に 1500円取られました。えっ、そばが3倍なだけで、山いももネギもめんつゆもそば茶も3 人前分出されてないのに、値段は3倍っておかしいやん!

 なんか「砂の記憶」とかいう小説で紹介されたとか大絶賛されたとか言っていい気にな ってるな、この店。接客も無愛想で、10皿しか食べなかった他の客にも「男性は平均15皿 食べるんですけどね」とかイヤミ言ってたぞ。

 やっぱり鳥取で蕎麦を食べるなら断然「吾妻そば」ですね。


 ●ニューオータニ鳥取 21:30〜翌8:50

梨リキュールで一杯  街をブラブラ歩いていて良さげなカフェも色々あって寄りたかったんですけど、まぁ今日は ホテルでゆっくり休もうということで、駅前でお酒を買ってきました。

 鳥取の二十世紀梨で作った梨リキュール「ピュアリ」。ほんのり梨の味がするようなし ないような…。そして牛乳割りをするために買った「鳥取大山・白バラ牛乳」。

 テレビを見ながらお酒を飲んで、ゆったり寝ました。


 3月27日(水)

 疲れているのか、朝8時過ぎにやっと目が覚めました。お昼には飛行機に乗ってしまう ので、それまで海の近くでゆったり過ごすことにしました。

 本当はサンドボード(砂の上で行う、スノーボードみたいなスポーツ)をやりたかった んですけど、冬は受け付けていないとのこと。楽しみにしてたんだけどなぁ。


 鳥取駅バスロータリーで「賀露(かろ)」行きのバス停と時刻表を探してみたら、意外 にもバスターミナル建物内にあらゆる時刻表が貼り出されていました。珍しい。

 どうやら、この鳥取駅から大阪、神戸、九州など各地への高速バスが揃っていて、しか も観光周遊バス「くる梨」を筆頭に鳥取市内バスもそれなりに種類が存在することから、バス ターミナルで集中管理しているようです。

 電車での移動が不便な代わりに、バスは充実しているというわけですね。


 「賀露」行きバスは大体30分間隔で運行。9:05発のバスに乗って、そして終点「 賀露」で降りると思っていたんですけど、海鮮市場「かろいち」に行くには「賀露海岸」とい うバス停で降りるのが正しく、気づいたときにはすでに遅し。乗り過ごしていてジャスコの近 くのよくわからんバス停まで来てしまい、港のあたりを歩くハメに。


 ●鳥取港海鮮市場「かろいち」 10:20〜10:25

かにかにどこかに  歩くこと30分、「かろいち」に到着。建物からナツメロが流れているという、どこか古臭 いながらも売っているものはズバリ新鮮な魚介類、という魚市場。

 主にカニ、イカをメインでさばく魚市場は、規模が小さいながらも威勢がいい。関係者 と観光客の両方を相手にしているのか、明らかに買う気配の無い人にまでカニを売ろうとする くらい。もちろん買いません(笑)。


 ●とっとり賀露かにっこ館 10:25〜10:45

日の当たる外観  暇なんで、かろいちのすぐ近くにある「かにっこ館」というミュージアムに入ってみました 。

 なんだか市場を展示館に無理やり変えたような内装と対照的に「松葉ガニは山陰地方で の呼び方で、ズワイガニのこと」といった基本的な内容から「松葉ガニと若松葉ガニは同じ種 類」といった研究的な分析までわかりやすく解説されていました。

 館内はそれほど広くないですけど、入場無料のミュージアムにしてはなかなか良かった です。子供連れの家族がとても楽しそうでした。


貴重なカニ脱皮映像  展示の中で目をひいたのが「カニの脱皮」。1時間かかる脱皮を早送りVTRでわかりやす くテロップをつけて映していました。貴重な映像だそうで、テレビでも大々的に取り上げられ たそうです。

 足の長いカニがよく脱皮できるなぁ、そもそもカニって脱皮するんだぁ、なんてやたら 感動してしまいました。不思議なことに、脱皮直後のカニは脱皮前よりも体が大きく、やわら かいのだそうです。脱皮直後の松葉ガニは「若松葉」と呼ばれて、松葉ガニと比べて身に水気 を多く含むことから市場では安く取引されるらしいです。


 ●天然海水いけす海陽亭 11:05〜11:35

イカ三刀流丼  かろいち内には海鮮をメインにした食事処が数件あり、その中でも建物が大きい「海陽亭」 に入ってみました。店内にはカニ、イカをメインに魚介が泳ぐ生け簀があり、注文後にさばい て出してくれるのだそうで、地元でも圧倒的な人気店だそうです。居酒屋風の内装で、店員さ んも生き生きとしています。

 イカ三刀流丼セット1,365円、見た目にしてうまそう…。そのままのイカと味付け されたイカ、そしてイクラ、隠れている砂丘ながいも。美味しい食べ方を店員さんがちゃんと 教えてくれます。

 やわからくも歯ごたえのあるイカは、少し醤油をたらすと見事な味で、ご飯とよく合い ますね。イカだけだと飽きそうですけど、イクラも甘みのある味でアクセントになってくれま す。イカのシューマイは確かにイカが入っているんですけど、普通のシューマイの味だ…。


 ●賀露海岸 11:40〜12:05

鳥取から日本海を臨む  かろいちのすぐそばにある海岸。車の中から海を見るにはうってつけの場所ですね。もちろ ん自分のようにバスで来るのも悪くないですけど、バスだったら鳥取砂丘に行ったほうがいい ですね。

 このあたりは鳥取砂丘の砂よりも粒が細かく、靴下の中まで砂が入ってきます。このま ま鳥取の砂を東京に持ち帰るのかなぁ、などと考えながらぼんやり海を眺めていました。


 ●鳥取空港 12:50〜13:40

日当たりの良い空港  日の当たる港道や砂丘ながいも畑を眺めつつ、45分ほど歩いてようやく鳥取空港に辿り着 きました。やっぱり歩くと遠いなぁ。

 空港の外観はどこか萩石見空港に似ていて、7泊8日で大幅移動をしていながらもまだ 山陰の雰囲気が続いているのだなぁと、日本の広さを感じさせてくれます。

 飛行機は満席という盛況ぶりで、荷物検査もやけに時間がかかりました。


 ●羽田空港 14:30〜15:35

 予定時刻通りに到着できたんですけど、着陸態勢時に気流の関係で機体が揺れて、お客 さんが「あ〜!」ってビックリしていました。大丈夫なんかなぁ、ANA。機内サービスのデ コポンジュースが美味しかったんで満足ですけど。

 ●京王多摩センター 18:05

 多摩センター行きバスは首都高で渋滞に巻き込まれて予定時刻を30分以上オーバー。
 倉吉で買った「遥かな町へ」のコミックを読みきり、ホロホロ涙しつつ無事到着です。

 18時頃着のお待ちかね「萩焼」の宅急便もちゃんと届きました。
 萩焼の茶碗を眺めつつ充実した旅を写真で振り返り、今回の旅行も終焉を遂げました。


 鳥取のおみやげ

日本酒・千代むすび  酒蔵見学をしてきた千代むすび酒造さんのお酒。

 普段日本酒を飲んでいる人でも最初は抵抗があるかもしれませんが、独特の辛口日本酒 として造りにはこだわっています。いずれ、こういう辛口のお酒をウマイと言えるよう、舌を 慣らしていきたいです。東京でも探せば売っている商品ですので、ぜひ味わって欲しいです。

ピュアリ  ピュアリというお酒。梨のお酒とかかれていましたが、梨の風味は殆ど感じられません でした。焼酎の味、と言っていいでしょう。

 牛乳で割ると飲みやすく、ほど良い酔いに満たされます。

20世紀梨ドリンク  20世紀梨ドリンク。ジュースです。

 売店をいくつか覗いてみたのですが、二種類ほど売っていました。梨のほど良い甘さが なんともいえないです。それほど濃くなくてあっさりと飲み干せました。

梨福  梨福(福もち)。うまかったなぁ。

 鳥取のお土産屋さんを幾つか試食歩きしたんですけど、梨製品は全然梨の味しなくて期 待ハズレなものが多い中で、この「梨福」だけは感動の味がしました。水々しい感覚を重視し た梨の餡と、中の餅がバツグン。お茶やコーヒーと合いそう。→ ANA FESTA 商品紹介




 地味ながら、鳥取観光も素晴らしかったです。

 やはり県民性なのか、商売っ気があまり感じられなかったですね。その「のほほん」と した雰囲気は、観光地染みておらずリラックス感を与えてくれるんです。

 漫画の作家さん中心の観光でしたけど、飽きることなく楽しめました。砂丘にも感動し ましたし、食べ物が何よりおいしい。

 しかし、交通の便が悪いのが玉にキズです。出雲から米子まではそれなりに電車の本数 もあるのですが、米子から東はもう山口県と同じレベル。それでもあまり不便なく観光にあり つけたのは幸いでした。

 もう行く機会は無いのかもしれませんが、行きたい場所はひととおり巡れたので大満足 です。