セシモ旅行記 〜目指せ47都道府県踏破〜 国内旅行の旅行記を掲載しています。 管理人多忙のため、今後の更新予定はありません。 |
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三重〜伊勢志摩の心地よい海風 今回は「南紀」と呼ばれる三重、和歌山、奈良の南側を中心を車で巡る旅です。 まずは無期限営業停止中の赤福、そして世界遺産の熊野古道における落書きと良くない 話題が続く三重県の旅です。北側の鈴鹿などには寄らず、海沿いの伊勢志摩エリアを中心とし た観光となりました。 11月30日(金) 今回も夜出発にしました。前日の20時半に出発して、厚木ICから東名高速道路へと 乗り込みました。通行料金は計9,200円で、ルートは以下の通りです。 東名厚木IC ↓ 東名高速道路 豊田JCT ↓ 伊勢湾岸自動車道(東海、飛鳥経由) 四日市JCT ↓ 伊勢湾岸自動車道 勢和多気JCT ↓ 伊勢湾岸自動車道 伊勢西IC ●伊勢西IC ↓車で445km ![]() あまり天気が良くないですが、朝もやの神宮参拝というのも乙なものです。 ●伊勢神宮外宮 6:45〜7:30 ↓車で2km ![]() 他県の神宮と同様、深い森が広がっています。どうやら表の参道ではなく裏側から入っ てしまったようで、北側にある北御門鳥居が迎えてくれました。砂利道に響く足音が心地よい です。 ![]() 写真撮影禁止区域になっていて、左手に小さな座敷がありました。苔蒸した屋根が風情 を感じさせてくれます。 ![]() ここから神楽殿を経て表参道を歩き、元の駐車場に戻りました。勾玉(まがたま)の形 をした勾玉池を見逃してしまいましたが…。 ●伊勢神宮内宮 7:50〜 ↓車で8km ![]() 入り口の宇治橋からは紅葉が楽しめます。遠くの山々だけでなく、橋の脇にも彩り豊か な葉が沢山。水の少ない川を見渡しながら中へと入っていきます。 ![]() 左写真はパンフレットにも使われる印象的な河原。階段状の砂利道の先には、ゆるやか な流れの川があります。心身を清める「御手洗場」という名称で、夏の土用にはこの水を汲ん で神棚に供える「お水汲み」の習慣があるのだそうです。 ![]() お守り類を販売している神楽殿も外宮と似ていて、観光目的だけであれば外宮に行かず に内宮参拝だけでも雰囲気は掴めるでしょう。広さは外宮の倍くらいあるようです。 ●おはらい町、おかげ横丁 〜11:00 ![]() 電線を建物の裏側に隠しているため、道の視界がとてもクリアーです。朝なので観光客 は少ないものの、店の支度をする地元の方の声が聞こえてきます。 ![]() しかし、この一週間後に本店のみ営業再開になるとは思いもしませんでした。赤福餅、 食べたかったんですけど残念でした。それにしても看板、建物とも歴史を感じさせますね。老 舗という言葉が似合います。 ![]() 川の水にも触れることができるのですが、なかなか綺麗な水です。大きい鯉が泳いでい ました。 ![]() おかげ横丁入口近くにある松阪木綿のお店「もめんや藍」には藍染め商品が沢山あって 見ていて楽しいです。座布団、ティッシュカバー、財布、バッグなどの実用品も多いです。 ●奥野家 11:00〜11:25 ![]() まず左にある桶が伊勢名物「てこね寿司」。冷たい酢飯の上にカツオ、マグロが乗って いて、きざみ海苔、ゴマ、生姜がかかっていて香り良し。柔らかくて肉厚な寿司で美味し い♪ 次に右奥にある小茶碗は「伊勢うどん」です。柔らかくて太いうどんの上から、たまり 醤油をかけて鰹節を乗せたもの。あくまで醤油は汁のようにうどんを浸すのではなく、うどん に色をつける程度の少量で濃い目なところがミソ。これで充分に味のついた美味しいうどん なのです。 そして、右中央にあるお寿司こそ「松阪牛にぎり寿司」です。軽く炙っているので肉の 味と柔らかさをダブルで堪能できます。松阪牛の特徴である脂の多さゆえ舌ざわりは脂っぽい んですが、箸で簡単に切れるサシの入り方は見事。そして味は格別。目が飛び出るほどの旨さ を久しぶりに感じました。 ちなみに松阪というのは伊勢の北西にある市です。 苺ソースのヨーグルトケーキなど冷たい物ばかりで体が冷えましたが、最後にお茶をい ただいて幸せ。食後は、おはらい町入口近くにある勢乃国屋でお菓子の試食をしつつお土産を 購入し、次の地へと移動しました。 ●鳥羽水族館 12:30〜16:20 ↓車で21km ![]() 入口から階段をのぼると、広いフロアに大きい水槽が飾られてあります。ふと天井を見 ると鯨のモニュメントが吊り下げられていました。 ![]() おまえは芸が下手だな、と漫才っぽく言われて笑いをとるオスも写真のようにチュー ブを吸って餌のシャケを食べたり、最後にはハーモニカを吹いて盛り上がりを見せてくれまし た。太った体で遅い動きですが、観客との距離の近さもあって最後は客とキスするなど触れ合 いの多いショーでした。 ![]() 他にも伊勢エビの子供(小さな蜘蛛みたい)や珊瑚、クラゲなど、ショーの合間に見て 楽しめます。館内からは海が見渡せて、ミキモト真珠島も見えます。 ![]() 捕まってしまう女の子がアシカの人形を抱えるなど、かわいらしい面もあって笑いつつ 見ることができました。 ![]() セイウチよりも頭が良くて動きも俊敏です。お客さんが投げる輪投げもしっかり首でキ ャッチ、高い位置に吊るされている鐘もジャンプで鳴らし、お客さんとのキスもありました。 ●和風レストラン・華月 17:00〜18:00 ↓車で8km ![]() 店員さんが蒸しの準備を色々としてくれます。その間、漬物と小鉢をいただきました。 イカのタレ付けとカラシシイタケが美味しくてお酒でも欲しいんですが惜しくも運転なので す。 ![]() 次に出てきた伊勢エビ半身の茶碗蒸し(写真は無いですが)を食べつつ、目の前で蒸さ れている伊勢エビを待ちます。 ![]() 両手で持って胴をクルッとひねりパカッと開けると、中からぎっしり詰まった身が…。 食感はプリプリの比ではなく筋肉のように凝縮していて強固。味はエビそのものですが、身が 締まっているぶん味を存分に楽しめます。ツノの部分をひねると苦めな味噌も楽しめます。 ![]() 左側は味付けおこわ、これでお腹一杯。それと、先ほどの伊勢エビと一緒にくずきりも 蒸していて、お酢につけて食べました。満足でした。→ 和風レストラン華月 ●道の駅・伊勢志摩 19:15〜翌8:30 ↓車で30km 国道167号から少し逸れた山中の高台にある道の駅。 毎度の車中泊ですが、今回はクッションを活用して広いスペースを確保しました。 2〜3時間おきに目が覚めますけど、それほど不便なく寝ることができました。 起きた後はローソン阿児鵜方店でまずしくカップ麺の朝食です。 12月1日(土) 志摩といえば志摩スペイン村パルケエスパーニャという遊園地が有名ですが、そこは一 日使って本格的に遊ぶような場所なので気軽に立ち寄れません。手軽に観光したいということ で、スペイン客船に乗って海を眺めることにしました。 志摩スペイン村よりずっと南に下った「賢島(かしこじま)」という場所から出航しま す。一応、陸から離れた島らしいのですが「橋を渡って島に辿りついた気がしない」ことで有 名なのだそうです。 ●賢島エスパーニャクルーズ 9:00〜10:30 ↓車で19km ![]() 写真の船「エスペランサ号(希望という意味)」で英虞湾(あごわん)を周遊する50 分コースです。3本マストの帆船タイプで、14〜16世紀のスペイン大航海時代のカラック 船と呼ばれる船をモチーフにしたのだそうです。 ![]() 朝早いですが、ツアー客で賑やかになりました。船員のモニュメントがある近くのベン チに座り、風景を鑑賞しつついざ出航! ![]() 出発してから10分くらいで「真珠工場に立ち寄ります」というアナウンスがあり、客 からブーイングが(笑)。目的は客にお土産を買わせることで、そうしないと採算が取れない のでしょう。船を工場の桟橋に止めて、販売所に入ります。 ![]() 傷物など他所で販売できない真珠が安価で手に入ります。 ![]() 阿児湾を周遊して賢島の港へと戻ります。最後は民謡が流れて雰囲気をぶち壊す定番( 笑)の流れでクルーズは終了。なんだかんだで思い出に残る船旅でした。 ●松阪牛肉亭・長太屋 11:00〜11:45 ↓車で4km ![]() 厚めに切ったロース肉が5枚。サシの入ったやわらかいお肉で、食べるとジュワ〜ッと 肉汁が半端なく出てきます。やはり脂が多いので舌ざわりは多少ベトつきますが、いいお肉で す。野菜、サラダ、味噌汁、ご飯、漬物、コーヒーがついて、一般的な焼肉屋よりも少し豪華 な昼食を楽しめました。 ●道の駅・紀伊長島マンボウ 13:35〜13:45 ↓車で85km ![]() 三重、和歌山では定番「大内山酪農」のアイスクリームを食べました。チョコ、ストロ ベリー、抹茶もありましたが、ここはバニラで。香料はバニラ抽出のみで作った濃厚なアイス で、汗をかいた体を心地よくしてくれました。 ●鬼ヶ城 15:05〜15:40 ↓車で56km ![]() ユーモラスな形の岩壁が出迎えてくれます。ちょうど水平線の高さの位置に口が写って いますが、その上に目に相当する窪みがあるんです。なんかFC版ドラえもんの2面の中ボス に似ているなぁなんて。もしかしたらこれをモデルにしたのかもしれませんね。 ![]() 枯れたデコボコの手触りがいいですね。ここが行き止まりなのかと思って海を眺めてい たんですが、ここから遊歩道が延びていました。柵が無くて転落しそうになってビックリ。 ![]() ちなみに、ずっと先まで歩いていくと熊野古道に連結し松本峠へと辿り着くのだそうで す。 ●花の巌 16:00〜16:35 ↓車で10km ![]() ここの神様は高さ45mの大岩で、毎年2月2日と10月2日に御神体(岩)の上から 長さ166mの縄を垂らして季節の花を飾る「お網かけ神事」というお祭りが行われます。 ![]() ずーっと遠くまで広がる砂浜には殆ど人がいなくて、波の音も静かでした。海水も砂浜 も綺麗で、夏に泳ぐと気持ちいいでしょうね。 ●湯ノ口温泉・湯元山荘 17:25〜18:15 ↓車で30km ![]() 内湯は石造りの湯船が中央に一つある質素で狭いもので、露天も屋根とビニールで覆わ れていて開放感が全く無かったのが残念でした。300円と安かったんですが、わざわ ざ30kmも車を走らせて来るのは面倒かもしれませんね。 ●味工房泰門 19:00〜19:45 ↓車で26km ![]() まずはシュウマイ3個としゃぶしゃぶ用ロース肉が出てきました。ごまダレとポン酢ダ レのどちらにも合います。 ![]() 写真左のおこわも味がよくついていて美味しかったです。ちょっと量が少なかったです けど、目で舌で楽しむ和洋折衷の食事でした。→ 味工房泰門 ●道の駅パーク七里御浜モールピネ 20:10〜翌6:10 ↓車で9km 熊野市の辺りは浜辺沿いなんですけど、道路と海岸の間が木で遮られています。 海を見ながらのドライブはできないですけど、直線道路が続く綺麗な道です。 海沿いの道の駅で宿泊しました。 三重のおみやげ ![]() 天然のよもぎだけで色と香りを出し、添加物を一切使用せずつくり続けてきた本格派の 草もちです。餅も中身の餡も本格派で純粋な味です。→ 勢乃國屋ホームページ ![]() 伊勢エビのダシ汁で味付けをして、パリッと香ばしく焼き上げた煎餅です。軽く苦味が あり、エビの風味が強く出ています。もちろん、かっぱえびせんでは代替できない独特の味で す。 見所が少ないと思っていた伊勢志摩エリアでしたが、それぞれの観光地で目一杯時間を 使ったのでむしろ時間が足りないくらいでした。志摩から熊野までの途中にもっと観光地があ れば嬉しいんですけど、高速道路も途切れているさびれたエリアだったりします。 魚介類の旨さに感心しましたが、それ以上に松阪牛に驚かされました。今回はランチで しか食べませんでしたけど、夜に特上のお肉を食べたらもっと美味しいんだろうなぁ。 鬼ヶ城は単なる岩場だと思わず寄ってみて欲しいスポットです。どの名所も祭りの時期 に来たほうがもっと楽しいのかもしれませんね。 |