セシモ旅行記 〜目指せ47都道府県踏破〜 国内旅行の旅行記を掲載しています。 管理人多忙のため、今後の更新予定はありません。 |
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北海道〜知床半島とオホーツク海 釧路湿原、湖巡りといった平野側の観光を一通り終えたので、今度は東側から海岸線沿 いに色々な町に立ち寄っていくことにしました。 世界自然遺産に登録された知床をメインに、様々な港町の風景を楽しむ北海道旅行中盤 戦です。 6月24日(火) 阿寒湖からずっと東へと移動を続けて虹別町で一泊しましたが、目的地はさらに東です 。いまにも海に沈んでしまいそうな細い半島「野付半島」を目指しました。 ●ナラワラPA 5:20〜5:25 ↓車で60km ![]() 途中に、ナラの枯れ木が沢山立ち並ぶ「ナラワラ」があります。駐車エリアから遠目に 見ることしかできませんが、荒れ果てたナラの木の哀愁がこちらにまで伝わってきます。 ●トドワラPA 5:30〜6:35 ↓車で7km ![]() 駐車場からトドワラに着くまで約10分ほど、左写真のような景色が続きます。エゾカ ンゾウ、センダイハギという黄色い花が咲き乱れているので飽きることなく歩いていけます。 6月中旬〜7月末まで咲いている花だそうです。 ![]() ここからは木で造られた遊歩道の上を歩いていきます。 ![]() 遊歩道が途中で分岐しており、孤島へと橋が渡っています。風が強くて海に落ちてしま う危険性があったので渡らなかったですが、小さな島にトドの枯れ木が数本立っているのを遠 くから見るのもまた一興です。 ![]() 枯れ木の琥珀色とその枝の鋭さは荒廃した雰囲気に拍車をかけています。自殺の名所と いうわけではないですが、もし死人が転がっていても何ら違和感のない光景です。 ●純の番屋 7:40 ↓車で67km ![]() 羅臼といえば「北の国から2002遺言」の舞台になったことでも有名で、純が住んで いた番屋が名所になっています。もともとは別な場所にあったロケセットとしてドラマで使用 されましたが、食事処として海と国道それぞれに近いこの場所に移築されました。→ 移築時の光景 ●セセキ温泉 8:05〜8:45 ↓車で24km ![]() 近くには夏泊温泉という満潮干潮に関係なく入れる海沿いの温泉がありますが、こちら も清掃中で入ることができませんでした。 ●マッカウス洞窟のひかりごけ 9:05〜9:15 ↓車で23km ![]() 柵があって洞窟内には入れないようになっており、コウモリなどの鳥が鳴き声をあげて 飛び交っています。頭上は大きな岩壁になっていて、雫がときどき落ちてきて冷たいです。 ![]() この苔は手前に柵があるので実際に触ることはできないのですが、洞窟左手にも苔があ って間近で見ることができます。 ●羅臼港 9:25〜9:30 ↓車で2km ![]() 場所としては、標津町から海岸線沿いに伸びて羅臼町に入る国道335号と、知床横断 道路として知床峠から羅臼町に入る国道334号の結合点に位置します。 ●純の番屋 9:40〜10:20 ↓車で3km ![]() キッチン手前に冷蔵ショーケースがあり、地元で採れた魚が並んでいます。「これを焼 いてください」と指定すると調理してくれます。店員のオバちゃんにオススメを聞いて、季節 モノの「サメカレイ」を食べることにしました。 ![]() サメカレイは銀ダラに似ており、甘めのタレで煮ています。脂の乗り方が半端なく、部 分によっては脂肪の塊になっています。味も量も大満足で、ご飯が進みます。 サービスでコーヒーまで付けてくれました。 ![]() 壁には「純と結の本当の結婚式」として吉岡秀隆と内田有紀の結婚式写真が飾られてい ます。ここに来るお客さんから「離婚しちゃいましたね」という話が出ることが多いのだと か。 ●あずまや 10:30〜10:35 ↓車で3km ![]() レジ近くには駄菓子とともに「あずまや」のロゴが入ったエプロンが売られています。 期限切れ弁当のエピソードがありましたが、実際にお弁当は売られていませんでした。 ●知床峠 10:50〜11:00 ↓車で15km ![]() 写真位置から右を見ると、羅臼港のずっと先に国後島がうっすら見えます。周囲全体に 高低差のある景色というのは実にすがすがしいものですね。 ●知床五湖 11:25〜12:25 ↓車で20km ![]() お土産屋内は女子高生の集団で賑わい、熊も逃げ出すような勢い。観光客が多く、 知床五湖の人気ぶりが伺えます。写真右側に知床五湖への道がありますが、写真左奥にも展望 台があり一湖が見渡せます。 ![]() 立て札の右側にある遊歩道で知床五湖に入っていきます。 ![]() 何の偶然なのか、和琴温泉、阿寒湖で会った少年に再び遭遇しました。北海道は広いと いえど、移動時間の制約などから観光ルートが似通ってしまうのでしょう。 ![]() 左写真の位置から見る湖も綺麗ですが、さらに遊歩道を右側に歩いたところから見る湖 も素晴らしいです。木が枯れて芝生が見えるのと、湖の水辺のラインが上品に見えます。 ![]() 写真左側には三湖へと続く道がありますが、当然のごとく立入禁止のロープが張られて いました。今まで来た遊歩道を戻ることにしました。 ●知床自然センター 12:40〜13:10 ↓車で9km ![]() 例のゲームに出てくる駐車場の景色と似ているような気もします。パックの牛乳を購入 し一息。北海道の牛乳はコクがあっておいしいですね。 ●ウトロ港・オロンコ岩 13:20〜13:40 ↓車で7km ![]() オロンコ岩にはトンネルが通してあり、トンネル奥には埋立地の有料駐車場があります 。オロンコ岩だけでなく、ゴジラ岩というのも特徴ある形をしています。 ●知床観光船「cafeFOX」 14:00〜16:45 ↓車で0km ![]() 今日は波が荒いという情報が入ったので、売店で酔い止めを購入。予約者が一通り集ま ったところで出発し、クルーザーに乗り込みます。 ![]() まずウトロ港からも見えるプユニ岬を越えると最初にあるのがフレペの滝。ちょうど知 床自然センターの裏側です。 ![]() 海の水が綺麗ですね。水鳥たちが沢山飛んでいて、岩に止まっている鳥も沢山。知床の 魅力は「人間と動物が共存している」という点で、世界遺産登録の大きな評価ポイントになっ た部分でもあります。 ![]() すでに知床五湖より先のあたりまで進んでいて一般車通行禁止エリアに入っていますが 、特別に許可を得た車が走っているのを見かけました。 ![]() 一番安いツアーだとここで引き返すのですが、今回はヒグマに高確率で出会えると評判 の「ルシャコース」にしたので、まだまだ先に進みます。ちなみに値段は5,000円と少々 高額ですが、それに見合った価値はあります。 ![]() デジカメのズームだけでここまで鮮明に撮影できるのも魅力です。ヒグマは怖いもので すが、こうやって遠くから見るとカワイイものです。実際に動いているヒグマを見る機会なん て、そうそう無いですからね。 ![]() 崖の緑がまた鮮やかな色をしていますね。手付かずの自然を海から眺めるというのも乙 なものです。 ![]() 運転手が「無理しないで1階の中に入ってもいいですよ」と言ってくれたものの、隣の 女の子が「無理します!」と強気な一言。手で波をガードしながら、ルシャ山の近くまで進ん でいきました。 ![]() 船員が双眼鏡で陸をチェックして熊を見つけるため、発見しやすいんですね。船内には ヒーリング系の音楽も流れていて感動を演出しています。 ●ウトロ港 17:05〜18:05 ↓徒歩 ![]() 他にも、少し歩けば道の駅ウトロがあります。しかし、観光名所が「自然」だけという のがいかにも観光地化されていない港町らしいところですね。いい場所です。 ●潮風 18:45〜19:15 ↓車で10km ![]() ほっけ焼き定食1,200円。店主が距離調節式グリルで焼き加減にこだわって出して くれたほっけは、大きくて味もなかなかのもの。東京では味わえないものですね。 ●ウトロ温泉夕陽台の丘 19:25〜20:00 ↓車で0km ![]() ウトロの高台である夕陽台に温泉があり、そこから見る夕日が絶景という情報が。で、 実際は木が生い茂っていて夕日がよく見えない…。 狭い露天ながらも、いい湯加減でした。 ●斜里町のローソン 20:50〜翌4:55 ↓車で39km ウトロから西へと続く海沿いの国道334号を走行。 有名なオシンコシンの滝は通過し、その先にある斜里町で寝ました。 6月25日(水) 斜里町からオホーツク海に沿って西へと進んでいき、網走を目指します。 ●北浜駅 5:30〜8:30 ↓車で32km ![]() ホームと海の位置関係が「オホーツクに消ゆ」と違います。今は駅員のいない無人駅で 、日中であれば駅舎内の喫茶店「停車場」が開いているのですが、今の時間帯は誰もいません 。駅舎内に名刺などが沢山貼られていますが、どこか物寂しい気がします。→ 喫茶『停車場』のサイト ![]() 特に見所は無い、単なる浜辺です。 再び眠くなったので、もう一眠りしました。 ●小清水原生花園 8:55〜9:40 ↓車で12km ![]() 緑の建物は駅舎で、夏季限定の臨時駅のようです。ここから西へ一駅行けば先ほどの北 浜駅となります。ずっと奥にある涛沸湖(とうふつこ)はラムサール条約登録地であり、夕暮 れのビューポイントにもなるそうです。 ![]() 花の見頃は5月中旬〜7月下旬。特に5月から6月にかけてエゾスカシユリ、エゾキス ゲ、ハマナス等約40種類の花々が次々に咲き争います。 ![]() オレンジ色の花がエゾスカシユリ、黄色の花がエゾキスゲ、紫色の花がハマナスです。 「エゾ」という名前が多いのは、北海道が昔「蝦夷(えぞ)の国」と呼ばれていたためです。 ![]() 売店でつぶ焼き、ホタテ等が網焼きで売られていました。ホタテ3つが一串になって3 00円と安いものです。貝柱の大きい身にタレをつけて焼いたホタテ、旨いです。オスとメス の両方がありましたが、オスの精巣のほうがプリッとしていて美味しいですね。最高の朝ご飯 でした。 ●網走港 10:15〜10:30 ↓車で30km ![]() オホーツク海に面した港の中でも、紋別やウトロよりも規模の大きい網走港。朝市など も行われているようです。冬には流氷観光船「おーろら号」も運行します。 ●網走市内 10:40〜11:10 ↓車で3km ![]() 中心市街地にはラルズプラザ網走店、駒場地区に駒場ショッピングタウン「アルサキッ ト」があるなど便利な立地です。 ●網走刑務所 11:20〜11:45 ↓車で4km ![]() 右手に売店がありますが、ゲームとは多少位置関係が異なります。売店内には囚人の手 作りである網走名産「ニポポ人形」製品が種類豊富に売られています。売店手前にはニポポ人 形の電話ボックスもあります。 ![]() レンガ一枚一枚の重さが刑務所の重厚さを表しているようで、この静かな門の奥に重苦 しさを感じます。この塀は当時の囚人が作ったものだそうです。自分を閉じ込めるための塀を 自分で作らされるとは…。 ![]() よく見てみると、手前の「あばしり川」の柵がニポポ人形になっています。 ●博物館網走監獄 11:50〜14:35 ↓車で3km ![]() 入場ゲートの先には、網走刑務所と全く同じレンガ造りの門があります。こちらの門は 本物に似せたレプリカですが、これも囚人が作ったものです。 ![]() 特筆すべきなのが枕で、一本の長い丸太にみんなで頭を乗せています。硬くて寝心地が 悪そうですね。 ![]() 左写真は刑務所の食事。どうやら囚人にもランク付けがされており、食事の質が変わる ようです。ちなみに大晦日は蕎麦が提供されるとのことで、今までは手作りだったものが最近 ではカップ麺に変わったのだそうです。 ![]() 囚人がようやく完成させたテニャン島の飛行場ですが、その後アメリカに占領されてし まい、皮肉にもここから飛び立ったアメリカの飛行機が広島に原爆を落としたのです。 ![]() 牢屋の格子は木で出来ているのですが、四角ではなくひし形になっています。牢屋の中 からは「廊下が見えるが対面の囚人は見えない」という、これまた画期的なものです。 ![]() この脱獄犯の話が本になっていて、売店で購入することができます。 ![]() 食べている観光客がみんな「意外と美味しいね」と言っていました。サンマなんて東京 で食べるよりも全然美味しいですし切干大根などの和え物もなかなかいい味しています。 ●美幌駅 ↓車で25km ●網走湖 ↓車で25km ●ワッカ原生花園 16:10〜16:15 ↓車で39km ![]() 特に見たいものがあったわけではないので、休憩程度に売店を覗くだけにしました。馬 車で園内を巡ることもできる広い原生花園です。 ●サロマ湖展望台 16:45〜16:55 ↓車で22km ![]() とにかく大きい湖で、全部を撮影するには写真3枚が必要です。今は北側がオホーツク 海とつながっていますが、昔は陸を隔てた湖であったため「サロマ湖」という名称が名残とし てついたままになっています。 ●紋別港 18:00〜18:10 ↓車で69km ![]() 写真左奥は冬に活躍する観光船「流氷砕氷船ガリンコ号U」です。もともとは海外の海 を視察する船でしたが、その役目を終えた船を観光用にしているのだそうです。 ●はまなす通り(紋別) 18:50〜18:55 ↓車で4km ![]() 居酒屋、お好み焼き屋、焼肉屋、カラオケ屋、そして何故かラーメン屋が多いです。観 光客向けの店っぽいのは見当たりません。 ![]() 格子状の十字路が織り成す町に、こういう昔ながらの店が並んでいます。 ●オホーツク氷紋の駅 19:05〜19:10 ↓車で3km もともとは鉄道が通っていた紋別もすでに廃線となっており駅の跡地を複合施設風にし ています。紋別の移動手段はバスが主流で、バスターミナルの建物が駅代わりになっていま す。スーパー、お土産屋、飲食店1軒、日帰り温泉があるのですが魅力に欠けているような…。 ●紋別公園 19:15〜19:45 ↓徒歩 ![]() 公園内には例の港湾殉職者慰霊碑があります。左写真では公園がバックになっています が、逆側から撮影すると海がちゃんと写ります。 ●番屋 20:00〜20:30 ↓徒歩 ![]() ザンギ定食550円。ザンギというのは鶏の唐揚げなんですが、事前に醤油に漬け込む など調理方法が違うようなのです。味は普通に鶏の唐揚げでした。→ 説明1 説明2 ●オホーツク氷紋の駅 20:45〜翌4:20 ↓徒歩 先ほどのオホーツク氷紋の駅で寝ることにしました。 やはり海沿いは海の幸が豊富で味も素晴らしいですね。 世界遺産の知床でヒグマに出会えるなど、貴重な体験ができました。羅臼や網走もあま り観光地化されていないぶん、その土地ならではの静かでおだやかな空気が流れていました。 ちょっと寂れた感じが哀愁を漂わせていましたが。 北海道をハチロクで巡った方の旅行記です。→ ななにんのページ オホーツクに消ゆの名所を巡った方Aの旅行記です。→ オホーツク紀行 オホーツクに消ゆの名所を巡った方Bの旅行記です。→ 北の国だから vol.2 |