セシモ旅行記 〜目指せ47都道府県踏破〜

国内旅行の旅行記を掲載しています。
管理人多忙のため、今後の更新予定はありません。

  新潟〜佐渡と本土の海を眺めて

 陸路中心で攻めてきた新潟ですが、後半は海沿いを中心に巡っていきます。
 なんといっ ても新潟の代表とも言うべき佐渡ヶ島を観光できるのが今回の旅のポイントです。


 8月25日(月)

 新潟バイパスの道の駅を出発し、新潟駅近くにある佐渡行きのフェリーターミナル駐車 場に車を止めました。

 今回の佐渡ヶ島の旅は「とっておき佐渡満喫の旅」という佐渡汽船が主催している日帰 りパッケージツアーです。なんと日帰りで観光バス、各種入場券、往復の船がついて一万円と いうおトクなプラン。→ 佐渡汽船ホームページ


 ●佐渡汽船・万代島ターミナル 5:45〜7:00  ↓車で23km

佐渡行きフェリー外観  佐渡汽船の新潟本土側のフェリー乗り場で、海沿いではなく内陸に流れる信濃川沿いの埋立 地にあります。

 事前予約していた「とっておき佐渡満喫の旅」プランとして受付をして、いざ出発。

佐渡行きフェリー内装  行きは高速船「ジェットフォイル」に乗って1時間で佐渡の両津港まで移動することができ ます。

 船内は座席が横一列「2+3+2」の飛行機形式になっていて、不便なく清潔感があり ます。


 ●両津港 8:05〜8:15  ↓船で67km

両津港  佐渡ヶ島側のフェリー乗り場の一つである両津港に到着。降り場の通路を歩いていると、今 回の観光プランの受付係員が札を持っていて、観光バス乗り場までの行き方を案内してくれま した。

 観光バスの前で受付をして、座席番号を受け取って乗車。総勢10名程の参加という大 きめのバスにして少ない人数ですが、運転手とバスガイドによる案内のある旅となりました。


 ●倉谷の大わらじ 9:00  ↓車で25km

佐渡の倉谷の大わらじ  車窓だけですが、途中で「倉谷の大わらじ」というのをバスガイドさんが紹介してくれまし た。もともと「巨大な大男がこの集落にはいるんだ」と外敵を脅かす目的で作られたと言い伝 えられているのだとか。今でも安全を祈る意味で集落の入口2箇所に大わらじを掛け、毎年春 に掛け替えるのだそうです。

 佐渡は全体的に田園と海岸の広がっていますが、本土とあまり変わらない風景ではあり ます。


 ●西三川ゴールドパーク 9:05  ↓車で4km

 今回は「砂金取り」か「たらい舟」のどちらかを選ぶプランです。
 同乗の方で「砂金取り」を選んだ方はここで一旦下車しました。


 ●小木港 9:20〜10:00  ↓車で12km

小木港の広場  たらい舟で有名な小木港。和太鼓の世界的イベント「アースセレブレーション2008」が 昨日まで開催されており、後片付けの余韻を残した港の風景です。

 港全体が大きな公園のような広場になっており、お土産屋さんも数軒あります。小木港 からも新潟本土との連絡船「こがね丸」が運行しており、ちょうど港に着岸しています。

小木のたらい舟  たらい舟に乗りました。最初は笠をかぶった婆さん船頭で出発し、のんびりと揺られながら 心地よい海風を楽しめます。

 体験なので港の近くで5分ほどだけですが、途中で漕がせてくれました。自転車のよう に取っ手を持って左右に振ると進むんですが、初心者の私は何故か後ろへと進んでしまいまし た。次第に前へと進みましたが難しいものです。

小木のたらい舟の写真  同ツアーの客同士でカメラを交換し、お互いのたらい舟の写真を撮影するなど和気あいあい の時間。

 それとは別に港からも撮影されていたようで、乗船後に写真の入った皿の販売がありま した。確か1,200円くらいして高かったです…断れば良かったかな。

 そういえばバスガイドさんが、たらい舟にまつわる「佐渡情話」の話をしてくれました 。→ 佐渡情話


 ●西三川ゴールドパーク 10:15〜10:20  ↓車で12km

 先ほどの「砂金取り」のお客さんをバスで拾ってから次の観光地へ。
 この「砂金取り」も雑誌で見る限り、宝探し的で楽しそうな観光地です。
 皿を使って泥の中の砂金の粒を見つけて、取ったものはアクセサリー等に加工。
 同乗の観光客からは「数粒取れた」との声が。


 ●尾畑酒造 10:40〜11:05  ↓車で11km

尾畑酒造の入口  見学と日本酒の試飲として「尾畑酒造」という酒蔵に到着。VTRによる尾畑酒造と銘柄の 紹介から始まり、奥の通路で日本酒の試飲と販売があります。

 全国新酒鑑評会にて平成13年から通算7回、金賞を受賞している「真野鶴」という日 本酒が有名だとか。エールフランス航空、ベトナム航空のファーストクラスで提供されている お酒だそうです。

尾畑酒造の内装  真野鶴と他数種類の試飲、どれもひとクセある味です。佐渡名産の柿を使用した焼酎やワイ ンもあります。酒蔵の工程見学は無くて、完全な観光用の酒蔵なのが残念。

 佐渡の良水で作られるコシヒカリは魚沼産に次いで2番目の美味しさ。その水と米の良 質さから、本土にも勝る日本酒作りが佐渡では盛んなのです。


 ●佐渡歴史伝説館 11:10〜12:25  ↓車で1km

佐渡歴史伝説館のロボット1  佐渡の歴史と伝説を最新技術のロボットにより再現したミュージアム。民話の一つとして、 お客が減って窮地に立たされたお店にて、過去に主人が助けた猫が「ケサ」という可憐な乙女 に変身して斬新な唄や踊りで客を集め店を再建させたという「おけさ伝説」の話なども紹介さ れて、興味深いです。

 左写真の女性ロボットは順徳上皇関連だったかな?

佐渡歴史伝説館のロボット2  佐渡は日蓮上人とも深い関わりがあります。幕府や諸宗を批判したとして佐渡流罪となった 日蓮が佐渡でお寺を開いたとされる「妙照寺」など、ゆかりの地は多いです。佐渡は流刑地の 歴史由来の独自文化を持つ島なのです。

 左写真は、神奈川県の龍口寺にて日蓮上人が処刑されるときに武士が振りかざす刀から 電気が走ったことにより恐れをなして処刑が断念されたという言い伝えのある場面。

佐渡歴史伝説館にて食事  館内にある食事処での昼食。田舎の観光地らしく白テーブルにポットのお茶がある安っぽい 食事場所ではありますが、食事はまぁまぁです。

 特に佐渡名産のイカは「歯ごたえがあるが決して硬くはない」食感が良く、イカの塩辛 、イカの刺身はなかなかのもの。鮭、昆布、揚げ出し豆腐など新潟名産の食べ物も並びます。

佐渡歴史伝説館の外  食事の後は、建物の外にある庭でひと休み。特に名所の庭ではないですが、滝や 橋があり花が幾つか咲いています。

 投げ入れ賽銭やベンチもあり、食後にのんびりとした時間を過ごすことができました。

 しばらくしてバスの出発時間となり観光の続きです。


 ●長谷寺 12:45〜13:25  ↓車で10km

長谷寺の入口  奈良の長谷寺に地形が似ていることから名づけられたお寺。正式には「ちょうこくじ」と読 みますが、地元では「はせでら」の愛称で親しまれています。確かに階段の多いところなど似 ているように思います。

 この時期は深い緑が美しいお寺ですが、春には桜、秋には紅葉が楽しめます。

長谷寺の中庭1  昔、数十年に一度の開帳とされている重要な仏像を無理にこじ開けようとした武士がいて、 開けた瞬間に光が走り目が見えなくなってしまった、という言い伝えがあります。現在では常 時開帳ということで観光客の私でも仏像を見せてもらうことができました。

 左の地蔵は、目が見えなくなってしまった武士が水をかけて祈ったところ、目が見える ようになったと言われている地蔵。観光客みんなで順番に水をかけて祈りました。

長谷寺の中庭2  ここの住職さんが色々と話を交えてお寺の紹介をしてくれました。

 どうやら観光時間によってコースと紹介内容を変えてくれるようで、今回の観光ツアー ではここの観光時間が少なく設定されていたためか、終始早口での説明。最後には「おっこれ で時間内の説明ができました」という住職の一言に、みんなで感心して拍手していました。


 ●トキの森公園 13:40〜14:10  ↓車で10km

ニッポニアニッポン  生きたトキを観察できる日本で唯一の施設。特にトキの中でも絶滅寸前とされる「ニッポニ アニッポン」を遠めながら見ることができます。

 赤い顔に黒くて先端が曲がっているクチバシが特徴。10mくらいの遠距離であれば人 間がいても驚かずに済むのだとか。羽を広げて飛ぶ姿も見られました。

黒いトキ  鳥インフルエンザが佐渡で流行ってもニッポニアニッポンが絶滅しないよう、東京の多摩動 物公園にも非公開で数羽飼ってリスク分散しているとのこと。

 ニッポニアニッポン以外の種類は普通に国内国外を問わず沢山生息しているそうです。 左写真は黒い顔を持つトキで主に中国に多いのだとか。動物園とは違い、この2種類しか飼っ ていないようです。

えだまめソフト  資料館を併設しており、外は公園として整備されています。観光客向けでもあり研究施設で もあるようです。

 バスガイドさんオススメの「えだまめソフトクリーム」。黄緑色が少し入っていて枝豆 の甘みと風味を感じます。午後になり日差しも強くなってきており、夏の暑い日に食べるソフ トクリームは格別です。


 ●両津港 14:30〜15:10  ↓車で8km

佐渡汽船2等カーフェリー  ツアーも終わりを迎え、両津港に戻ってきました。帰りは2等カーフェリーで、カーペット 状の床に「ざこ寝」です。

 そういえばバスガイドさんは終始喋りっぱなしで、なかなか疲れる仕事のようでした。 色々話をしてくれて、佐渡は方言で「〜ちゃ」という語尾になる、でもお茶を飲む習慣は無い 、佐渡の中でも北と南で方言が違う、ガソリンがレギュラー200円超え、など。楽しいツア ーでした。


 ●佐渡汽船・万代島ターミナル 17:35〜17:50  ↓船で67km

 新潟本土に到着。船利用者の駐車料金が1日800円の上限打ち切り制。
 車を止めたまま徒歩で新潟駅付近をブラブラ歩くことにしました。


 ●萬代橋 18:15〜18:40  ↓徒歩2km

萬代橋  幅の広い信濃川に架かる萬代橋(ばんだいばし)は、重厚な石造りの6連アーチが見事。新 潟まつりのメインとなる橋でもあります。

 付近には虹色のレインボータワーや、伊勢丹、イオン、ロフトなど大型店舗が集結して おり、ファーストフードやコーヒー店も随所に見られます。


 ●水島新司マンガストリート 18:55〜19:05  ↓徒歩1.4km

新潟の山田太郎  古町通り5番町のアーケードには、新潟市出身である水島新司の代表作「ドカベン」に登場 するキャラの像があります。

 適当に歩きつつ、山田太郎のフルスイングの像などを撮影。バットの先端の残像をうま く表現できており、凝った造りになっているのがわかります。


 ●青島食堂・東堀店 19:20〜19:45  ↓徒歩0.6km

青島食堂の長岡系ラーメン  新潟の長岡に本店を持つ青島食堂の支店。新潟でも土地により味が異なり、その中でも生姜 をスープの素材に使う長岡系ラーメンが有名です。寒い新潟の土地柄に合わせて、食べた後に 体がポカポカする生姜を用いたのが由来。

 生姜独特の刺激と苦味は、意外にも醤油スープに溶け込んでいて違和感どころか見事な 調和。濃厚で軽い油気のある醤油スープと、中華そば的な中太麺がマッチしています。チャー シューメン700円とお徳感あり。


 ●朱鷺メッセ 20:25〜20:50  ↓徒歩4km

朱鷺メッセの夜景  同じ道を戻り、フェリー乗り場の近くにあるコンベンションセンター「朱鷺(とき)メッセ 」に寄ってみました。

 左写真の左下が萬代橋。夜景目当てで寄ってみたのですが、ちょうど遠方で花火大会が 開催されていました。地平線の先に遠く小さく見えるものの、10号玉の大きさは肉眼でも綺 麗にくっきりとしていて楽しめるものです。

 駐車場に戻り、新潟市街を後にしました。


 ●道の駅・新潟ふるさと村 21:30〜翌4:40  ↓車で13km

 新潟駅から少し南にある道の駅で車中泊。
 途中でお巡りさんに声をかけられましたが、免許証を見せて事無きを得ました。


 8月26日(火)

 ここからは海岸線に沿って新潟駅近くから南西へと向かいます。

 もともとは明日に妙高を巡って帰る計画でしたが、海岸線沿いの観光ポイントが殆ど無 かったので一日でサラッと見て高速に乗って帰ることにしました。


 ●弥彦神社 5:30〜5:55  ↓車で31km

弥彦神社入口  新潟で一番有名な神社といえば「おやひこさま」こと弥彦神社。古くから越後では「おやひ こ参り」として信仰されてきた神社です。

 明治の大火災により大半が焼失、平成3年の台風で鳥居が倒れるなど災難に見舞われな がらも復興した姿で参拝客を迎えてくれます。

弥彦神社  弥彦神社は産業の神様を祀っており「農業や漁業がうまくいきますように」と祈るという、 新潟らしい神様と言えます。

 弥彦山のふもとにある神社ですが、弥彦山の上までロープウェイが通っていて山頂への 参拝をする人も多いです。山全体を信仰対象としている感じもします。


 ●弥彦駅 6:00〜6:05  ↓車で3km

弥彦駅  朱塗りの弥彦駅。ここから弥彦神社へと歩く参拝客が多く、約3kmの参道の途中にはお土 産屋、カフェ、日帰り温泉といった建物が並んでいます。

 他にも弥彦山スカイラインをドライブしてパノラマタワーから展望を楽しむというルー トも近くにあるのですが、今回はパスして柏崎方面へと車を走らせます。


 ●寺泊 7:00〜7:10  ↓車で27km

寺泊の海岸線  弥彦から日本海に出て、海岸線沿いの道路を南西へと走ります。途中の港町「寺泊」に立ち 寄ってみました。

 駐車エリアに車を止めて、海岸まで歩いてみました。海岸から見えるのは佐渡ヶ島です 。

寺泊の町並み  寺泊からはフェリーで佐渡の赤泊へと行くことができます。本土−佐渡間で一番距離が 短いのが寺泊−赤泊間なので、短い運行で佐渡までたどり着くことができます。欠航が多いの が難点ですが。

 港町らしく、海岸沿いの道路には魚介類を扱ったお店、魚市場が並びます。お腹がすい たものの、どこも開いていませんでした。


 ●出雲崎 7:30  ↓車で14km

妻入りの町並み  再び海沿いを走り、出雲崎を通り過ぎます。一瞬だけ「妻入りの町並み」という古い町並み を撮影。

 かつて越後随一の賑わいを見せた町も、今では静かなもの。当時の税制対策の名残で、 間口を狭くした家が直線約3.6kmにわたって並んでいます。


 ●番神海水浴場(柏崎) 8:30〜8:40  ↓車で33km

番神海水浴場  柏崎刈羽原子力発電所を通り過ぎ、柏崎の海沿いで一休み。新潟では有名な、鳥居が目印の 「番神海水浴場」に寄ってみました。

 泳ごうかとも考えたんですが、人も殆どいなくて寂しい気がしたのでやめておきました 。


 ●春日山遺跡センター 9:55〜11:00  ↓車で40km

春日山遺跡センター1  長野へと道路が伸びる発展した港町の直江津(なおえつ)には、上杉謙信の城跡で有名な春 日山があります。春日山のふもとの遺跡センターという資料館に寄ってみました。

 ちょうど大河ドラマ「天地人」の舞台として注目が集まっている時期で、期間限定の展 示企画「上杉戦国物語展」が開催されていました。上杉謙信だけでなく、弟子である直江兼続 もクローズアップしています。

春日山遺跡センター2  説明が難しくて覚えきれない部分もありましたが、春日山の築城の位置関係や歴史背景など をボランティア係員が詳しく教えてくれました。

 49歳という若さで脳溢血により亡くなった上杉謙信。どうやらお椀一杯に並々と酒を ついで飲んでいたことによるアルコール中毒が原因だったとか。


 ●春日山 11:15〜12:05  ↓車で3km

春日山1  幾つか駐車場があるのですが、茶屋で渋滞していたので神社の階段下で駐車。長い階段を上 り、春日山神社の鳥居を左に曲がって茶屋に到着。

 ちょうど茶屋の近くにある左写真の場所に上杉謙信の像が立っているはずなんですが、 見つかりませんでした。茶屋と神社を往来する人が多く、木陰の道に風情を感じます。

春日山2  急坂の山を切り崩して城を作っただけあり、かなり厳しい傾斜のハイキングになります。完 全に緑と土の山道であり未舗装の歩道も多く、この時期は汗が止まらないです。

 二の丸跡へと向かう途中に分岐があり、米蔵、土塁、三の丸の跡地があります。基本的 に春日山は建物の殆どが残っておらず跡地を見るだけなので面白さ半減ですが、かつての姿 を想像してみると楽しさが沸いてきます。

春日山3  二の丸も跡地、そして左写真の本丸も跡地です。地図があっても迷いそうな道を経て、よう やく到着。これは攻め込む兵士も体力を消耗したことでしょう。

 山頂なので、素晴らしい展望を堪能できます。市街地と高速道路、森と平野が広がり、 鳥のさえずりも聞こえてきます。

春日山4  建物が残っているのは休憩所と毘沙門堂くらいでしょうか。特に見所は無さそうなので素通 りしました。ここからは下りの道で直江屋敷跡を経て、春日山神社の裏口でゴールです。

 春日山のふもとには林泉寺があり、上杉謙信の墓、川中島戦死者供養塔などがあります 。


 ●高田公園 12:30〜12:35  ↓車で9km

高田公園  直江津より少し北に位置する高田。高田城跡と呼ばれていながらも再建した城があり、城を 中心とした広い公園として整備されています。

 春は4,000本の桜で埋め尽くされる夜桜の名所として有名。夏に見所となる外掘の ハスの群れと朱塗りの橋もお馴染みの風景であり、木陰の歩道とベンチから眺めると一時の涼 しさを感じることができます。


 ●富寿司 12:40〜13:25  ↓車で2km

富寿司の富御膳  新潟、長野にチェーン展開する寿司屋。チェーンながら日本海の新鮮な魚介という土地柄の モノを提供し、明るめなカウンターとテーブル席の雰囲気も悪くないです。

 富御膳1,850円。マグロ、イクラ、ホタテなど適度な8カンはいずれも味わい良し 。茶碗蒸し、カニ汁、天ぷら(エビ、カボチャ、ナス)、海鮮サラダがつくので目移りしてし まいそうです。

富寿司のデザート  特に海鮮サラダはドレッシングが適量で、鮭、フグ、ホタテが入っているのが嬉しいところ 。サイドメニューに力が入っている寿司屋は初めてです。

 デザート付きです。親切な店員さんが頃合いを見計らって持ってきてくれました。メロ ンシャーベット、スイカ、ブラッドオレンジ。お腹一杯です。


 ●妙高酒造 13:50〜14:30  ↓車で6km

妙高酒造  高田公園付近をグルグルと迷い、妙高酒造を発見。醸造所らしくなく販売所らしくもなく、 入口で女性社長に案内されるがままに事務所の中へ。少々不安になりつつも、丁寧に商品説明 をしてくれて、味の希望を伝えて適切な商品を購入。

 新潟の話が弾み、天地人の監督が書いた「妙高山」の字が入った非売品の枡(ます)を いただきました。


 ●岩の原葡萄園 14:50〜15:40  ↓車で12km

岩の原葡萄園1  新潟で数少ないワイナリーでありながら、日本のワインの歴史を語る上で欠かせない岩の原 ワイン。

 左写真の銅像は、日本のワインの創始者と言うべき川上善兵衛。海外から持ち帰った醸 造技術の改良、品種交配による優良品種の創出などの功績も去ることながら、サントリーの鳥 居家との協力により日本のお酒の浸透にも貢献した方です。

岩の原葡萄園2  重厚な扉を二つ開けて、ひんやりと寒い貯蔵庫「石蔵」の中へ。雪を貯蔵した別の建物「雪 室」から空気を送り込むことにより常時低温を保ち、昔も今もワイン熟成を行ってきているそ うです。

 離れた場所に小さな建物「川上善兵衛資料館」があり、マスカットベリーAを始めとし た川上善兵衛の生み出した品種の写真などを見ることができます。

岩の原葡萄園3  周囲の葡萄畑も散策がてら見ることができます。適度に坂のある立地は葡萄作りに適してい るのでしょう。市街地から離れていることもあり、販売所、貯蔵庫なども含めてそれなりの広 さを誇っています。

 販売所では限定品を含めて色々なワインが売られており、ナイアガラ種など観光商売的 な品種からカベルネ等の主要品種、そしてマスカットベリーAの最高傑作とも言える赤ワイン を主力として並べています。


 ●道の駅・あらい 16:05〜16:20  ↓車で19km

 国道18号沿いの広々とした敷地を持つ道の駅で、商品の品揃え良好。
 地元である新井の物産や、新潟県、長野県のお土産を購入できます。


 ●赤倉温泉足湯公園 16:50〜17:10  ↓車で20km

赤倉足湯  長野県との県境にある新潟県の妙高に到着。妙高には幾つかスキー場があり、付近に温泉も 沸いているので「移動が少なく滑って泊まって」楽しめる名所です。

 スキー客以外には物足りないかもしれませんが、笹寿司などの郷土料理、滝やハイキン グの自然、日帰りでも楽しめる温泉と足湯があります。3種類くらいある足湯はどれも適温で 、外はこの季節でも涼しくて快適です。

赤倉温泉の町並み  赤倉足湯の近くにある町並み。温泉街らしさは無いですが、赤倉温泉の源泉はあ りホテルと旅館もあります。左写真の突き当たりに日帰り温泉「滝の湯」があります。

 夏は静かなのか、人はそれほどいませんでした。


 ●ランドマーク妙高高原 17:30〜18:35  ↓車で4km

ランドマーク妙高高原の温泉  赤倉温泉から4kmほど南にも「池の平温泉」というスキー&温泉スポットがあります。な んとネットカフェ形式の温泉施設があったので、1時間880円で利用してみました。フリー ドリンクではないのが残念ですが、施設として不満無し。

 左写真の露天風呂は、池の平温泉の湧出地である妙高南地獄谷の拘泥を混ぜて源泉を再 現したものだとか。「作り物」であるわけですが、温泉成分は通常の何十倍も含まれているそ うです。少し熱めで、なかなかいい湯でした。


 ●信濃IC 18:50  ↓車で10km

 細道の県道を走り「道の駅・しなの」の脇にある信濃ICから乗車。


 ●横川SA 20:15〜20:45  ↓車で125km

上州丼  定番の「横川の釜飯」はなんと売り切れ。仕方なくフードコートで地元産の食べ物として「 上州づくし豚すき丼」750円をオーダーしました。

 豚肉、ネギ(下仁田ネギかな?)、細切りのコンニャク(これも下仁田産?)の乗った 甘辛いタレの丼。何気に味良く仕上げるのが難しそうな食材ですが、想像したよりは美味しか ったです。フードコートとしては合格点か。


 ●八王子IC 22:25  ↓車で143km

 ●寮到着 22:45  ↓車で11km

 圏央道の一部区間が開通したので八王子ICまで関越利用で帰れますが、
 中央道ルートとそれほど距離も時間も変わらないようです。
 高速料金は6,150円。
 今回は翌日に休日を控えた余裕のあるスケジュールで、ゆっくり休めました。



 今回はやはり佐渡まで行けたのが何よりの収穫。ツアーだったので、さわりだけではあ りましたが楽しめました。

 バスガイドさん曰く「いちど、にど、さど。佐渡は三度訪れて欲しい」ということで、 佐渡は数回足を運ばないと魅力のすべてを紹介しきれないようです。確かに佐渡金山など巡れ なかった名所もありますからね。

 海岸沿い、直江津、そして岩の原ワインなどお酒の名所も巡れて、地味に満足な新潟旅 行でした。


 佐渡ヶ島の全体マップと名所の数々です。→ 佐渡ヶ島の案内マップ