セシモ旅行記 〜目指せ47都道府県踏破〜 国内旅行の旅行記を掲載しています。 管理人多忙のため、今後の更新予定はありません。 |
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高知〜偉人の像と自然と鰹 四国の旅も終盤に差し掛かり、高知県へと入ります。 高知県といえば四万十川を始めとする自然、そして歴史上有名な人物が多くて県内各地 に人物像が建てられているというのも見所。カツオのタタキも魅力の土地です。 3月28日(土) カラオケボックスからの歌声が遠くに聞こえつつ、よく眠れました。 宇和島駅を通り過ぎ、高知県の四万十川沿いをドライブです。 ●網代休憩所 7:25〜8:00 ↓車で39km ![]() 駐車場から階段を経て河原へと出ることができます。実際に降りてみると砂の領域が広 くて隆起も大きくて、川の水に触るまでの距離がある広い川辺です。遠くに朱塗りの橋が架か り、民家がチラホラと見えます。 ![]() 川の向こうにそびえる崖の大きさにも注目。一面を緑で覆う山壁が、川と一緒にずっと 先まで続いています。手を入れていない自然の清らかさと雄大さを感じます。 ●岩間沈下橋 8:05〜8:45 ↓車で5km ![]() 増水時にも川の流れをせき止めないようガードレールが付いていないのが特徴。四万十 川はダムの無い清流であるがゆえ、水量コントロールがしにくい点を考慮しているのですね。 ![]() 地元民ですら転落事故を起こすことがあるようで、危険防止の観点から沈下橋は廃止に なりつつあります。それでも高知県では沈下橋を文化遺産として後世に残す方針で、四万十川 には47の沈下橋が現存しています。 ![]() 昨日、大洲の絵画展のオジサンにもらったタマゴサンド、フルーツサンド、大洲銘菓長 浜志ぐれ、そして飴を数種類。美味しくいただきました。 ●安並水車の里 9:40〜10:20 ↓車で30km ![]() 田園の中に水車が並ぶ、のどかな風景。と言っても現在は観光用として14基のみ残し てあるだけの貴重な姿です。土佐藩にて開発された水車はその当時、用水路の水を高台の水田 へと送るために重宝されたものです。 ![]() 水車の羽の一部に筒が取り付けてあります。一番低い位置で筒が上向きになり水をすく い取り、一番高い位置になると当然のことながら筒が下向きになるので水がタンクに落ちると いうもの。よく考えつきましたね。 ●足摺岬 11:30〜12:10 ↓車で60km ![]() 四国最南端、サスペンスなどでも有名な足摺岬(あしずりみさき)に到着。四国の観光 名所には歴史上の人物の像があり、ここではジョン万次郎の像が迎えてくれます。 ![]() 展望台に到着。広がる水平線はすべて太平洋です。八十八箇所巡りのついでに寄ってい く人も多く、お遍路さんの格好をした人が景色を見ています。 ![]() もちろん、波の荒い崖も健在。展望台から左手には天狗の鼻と呼ばれる崖の先端を見る ことができ、実際にそこまで歩いて行くことができます。 ![]() うねりのある波と絶壁を見ると「自殺の名所」と呼ばれる理由がわかり、怖さを肌で感 じますね。展望台が2箇所というのが良くて、ゆっくり鑑賞したいスポットです。 ●金剛福寺 12:10〜12:15 ↓徒歩0.1km ![]() 本堂の近くにある池が見所。大きい一枚岩を周囲に沢山配置したもので、こういう庭を 持つお寺というのは珍しいように思います。 ●黒潮本陣 14:40〜15:15 ↓車で113km ![]() カツオちまき定食980円。カツオのタタキは塩が適度に振ってあり、炙りのスモーキ ーさが加わった絶品。身は薄味ながら臭みは全く無しで、一口ごとに幸せが広がります。ちま きもカツオのかぶと煮らしき身が入って旨味があり、小鉢もゴマドレ和えのネギっぽいもので 美味しいです。 ●道の駅・布施ヶ坂 16:00〜16:10 ↓車で36km ![]() 途中、道の駅に立ち寄りました。小規模ながら公園と売店があるので充分。高知の日本 酒の代表である土佐鶴を購入しました。この近くに四万十川の源流点があるのですが、車と徒 歩で時間がかかるらしいのでやめておきました。 ●天狗荘 16:45〜17:00 ↓車で29km ![]() ここからはカルストの風景ではなく、山々を遠くに臨むことができます。ちょうどこの 辺りは高知県と愛媛県の県境になっており、裏手に境界線と標識が立てられていました。 ![]() 最初は直線道路と比較的なだらかな草原が続きます。左右とも上り傾斜になっているの で草原自体は広くとも狭い印象を持ちます。夏場はここに牛などが放牧されるようですね。先 ほどの天狗荘が遠くに見えます。 ![]() 道路が狭いので対向車とすれ違うために路肩の駐車スペースを活用しますが、この季節 にこの時間帯ですから車は殆どいません。さらに進むと、五段高原が広がります。 ●姫鶴荘 17:30〜17:40 ↓車で6km ![]() 自然を堪能するにはいいところですが、売店などが少ないですね。もう少し先まで行け ば牧場と売店があるようですが、狭い山道で距離もあるので諦めました。 ●雲の上の温泉 18:15〜19:25 ↓車で21km ![]() この付近は温泉施設が無いので重宝するとともに、ホテルやコテージなども備える宿泊 施設でもあります。温泉棟では小物が売られているなど、コテージ風の洒落た館内です。 ![]() 四国カルストで冷え切った体が芯まで温まりました。 さて、ここから国道197号を東へ走り、再び布施ヶ坂を経て須崎へ戻ります。 ●まゆみの店 20:15〜21:00 ↓車で44km ![]() 鍋焼きラーメン大700円。ラードが表面を覆っているので湯気が出ていませんが、舌 をやけどしてしまう熱さです。中太ストレート麺は固いものの最後には熱で柔らかくなってい きます。具はネギ、ニラ、チクワ、そして卵は最初は生ですが次第に半熟になっていきます。 ![]() 最後は+150円で雑炊を楽しみました。醤油スープをご飯が吸収してコーンのような 甘ったるい味になります。田舎でこの時間帯にも関わらず数人の客が入るのも頷ける、美味し い鍋焼きラーメンです。 ●ローソン(高知市付近) 22:00〜翌6:20 ↓車で32km 分岐点で国道494号を選んで高知駅方面へと進みます。 食後で眠くなったので、途中のコンビニで寝ることにしました。 3月29日(日) 高知県の東側を巡る、四国旅行の最終日です。 高知駅を通り過ぎ、東にある室戸岬を目指します。 ●室戸岬 8:05〜8:15 ↓車で89km ![]() ここには中岡慎太郎の像がありました。陸援隊隊長として有名な人物で、坂本龍馬と同 じく土佐藩を脱藩するなど高知県にゆかりのある人物です。 ●展望台 8:30〜8:35 ↓車で8km ![]() ここにも灯台は無くガッカリしつつ、展望の良い眺めを楽しみました。 ●最御崎寺 8:40〜9:05 ↓車で3km ![]() 順路通りに進むと、森の奥側に山門の入口がありました。おそらく昔は海側から直接上 る歩道があったのでしょう、今は裏手の駐車場からすぐに立ち寄れるようになっています。本 堂の裏には観音像があるなど小さい見所はあります。 ![]() 歩道の位置からだと海がよく見えず、灯台が邪魔になってしまいます。垣根に乗っかっ て海を含めた灯台を撮影。未来的な形をした灯台、なかなかいいデザインをしています。 ●御厨人窟 9:10〜9:25 ↓車で3km ![]() 弘法大師が悟りを開いたとされる神明窟と住居として使用した御厨人窟(みろくど)と いうの2種類の洞窟があるらしいのですが、2つあることに全然気付きませんでした。洞窟の 中には五社神社がまつられているそうです。天井からの水滴が冷たく、賽銭箱にお金を入れて すぐに戻りました。 ![]() エボシ岩、ビシャゴ岩などの奇岩が立ち並ぶ姿は、荒波によるものでしょうか。比較的 歩きやすく作られていながらゴツゴツとした景色を楽しめるというのがいいところ。釣りをし ている人もいます。 ●安芸・時計前駐車場 10:25 ↓車で47km ![]() 高知市からローカル線の土佐くろしお鉄道が通る安芸駅。駅で貸し自転車に乗って巡る 旅が楽しいようですが、車ユーザーは安芸市の真ん中に位置する土居地区という観光ポイント を起点に歩いて楽しみます。 ●野良時計 10:25〜10:45 ↓徒歩0.1km ![]() 最初気付かなかったのですが、10時10分のまま止まっています。時が止まったよう にゆっくりとした時間が流れる、のどかな風景です。 ![]() 売り地というわけではなさそうですが、野良時計付近は草地があるため広くてゆったり としています。花が沢山咲いており写真を撮っていく観光客もいます。 ●土居廓中武家屋敷 10:50〜11:05 ↓徒歩0.3km ![]() 直線の道が十字路を織り成しており、道幅が狭いながらも日当たり良好。今なお小規模 の安芸市ですが、当時から小さいながらも活気溢れる武家屋敷だったのだそうです。 ![]() 庭が広いあたりが武士の家らしいところで、ポカポカとした日当たりに心地よくなりま す。中に掘りゴタツのようなテーブルや洗い場などがあり、生活の痕跡が見てとれるのが面白 いところです。 ●安芸城跡 11:10〜11:15 ↓徒歩0.2km ![]() 敷地内には歴史資料館があるのですが、入らず。外から濠の写真を撮るだけにして観光 を終えました。 昼食のお店は2軒ほどで、野良時計の建物の一角にある高園茶屋に入ってみました。 ●高園茶屋 11:25〜12:05 ↓徒歩0.5km ![]() ちりめん丼も美味しいのですが、大根の和え物やメンチカツなどが家庭的な味で、口に 入れるだけで至福の味わいが広がります。心やすらぐ昼食で時間を忘れてしまいそう。 ●岩崎弥太郎生家 12:15〜12:35 ↓車で7km ![]() 家と並んで土蔵があるのが特徴で、土蔵に棟の鬼瓦に三菱マークの原型である「三階菱 」の家紋が付けられています。東京の旧岩崎邸などでも同じ家紋が見られます。 ![]() 外観よりも狭く感じますが、どうやら奥にも部屋があるようです。それほど広くないな がらも、来客のことを考えた作りになっているのでしょう。 ![]() 入場料などは全くなし。安芸は商売っ気が無いのか財政的に潤っているのか、観光地的 な雰囲気が無くていいですね。 ●坂本龍馬記念館 13:25〜14:45 ↓車で41km ![]() エントランスの1階から吹き抜けの地下1階を見渡すことができ、幼少の坂本龍馬のア ニメがモニターで放映されていました。子供だけでなく大人まで見入っていましたが。関連図 書などの所蔵もあり、学習目的で来る人も多そうです。 ![]() 龍馬は拳銃を愛用していましたが、貿易会社と政治組織を兼ねた海援隊(長崎県の亀山 社中という会社)の主として銃器弾薬を長州藩に転売するなど、頭と顔の利く人のようです。 ![]() 坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された近江屋の部屋を再現したもの。実際に入れますが、 天井が低いですね。右に飾られているのが暗殺されたときの血痕が付いた貼交屏風で、ここに は複製が飾られていますが地下1階には本物があります。 ●桂浜 14:55〜15:55 ↓徒歩1.2km ![]() 砂浜のすぐそばに動物園があり、ショーを開催しているお兄さんの声や音楽が聞こえて きて賑やかです。 ![]() 少し階段を上るだけで桂浜を見渡せるのが嬉しいですね。上の写真もこの展望場所から 撮影したものです。 ![]() 他にもお土産屋さんを幾つか見て、人の少ない店で購入したら値下げしてくれました。 ![]() アイスクリンというのはアイスクリームのことですが、油脂や乳化剤を使用しない自然 食品で乳脂肪分の割合が小さいのが特徴。確かバナナの皮を使用しておりバナナ味のフレーバ ーが基本です。ソフトよりもアイスに近いですが、滑らかでスッキリとしたバナナの味わいで 美味しいです。 坂本龍馬記念館の駐車場(無料)に戻り、車で高知市街へと向かいます。 ●はりまや橋 16:40〜16:45 ↓車で14km ![]() 左写真の大通り自体が「はりまや橋」なのかと思っていましたが、どうやら後ろや他2 箇所にある小さな橋のことのようです。市街地の橋なんて大抵そんなものでしょう。 ●日曜市 16:50〜17:05 ↓徒歩0.3km ![]() 露店では季節の果物、工芸品、饅頭、串焼きなど、食べ歩きから日常品まで広く揃って いるようです。パームツリーの下で賑わう光景を想像して、もっと早く来ればよかったと後悔 しました。ただ、一般の店はこの賑わいに便乗して営業を続けているので、夜まで楽しい高知 市街なのです。 ●高知城 17:10〜17:35 ↓徒歩0.8km ![]() 途中には板垣退助の像があります。一見、クラーク博士の銅像かと思う指差しポーズで 佇んでいて、見る人からも「誰だろう」という声が上がるほど。 ![]() 特段大きな歴史や価値があるお城には見えません。しかし、そこを逆手に取って発掘調 査を盛んに行っているようで、石垣の作りなど建築面で学ぶことも多いみたいです。 ●ひろめ市場 17:55〜18:25 ↓徒歩0.3km ![]() 周囲にあるお店で定食を購入して中央にある席の一つに座って待っていると、お店の人 が定食を持ってきてくれます。この混雑では相席必至ですね、ETC割引効果でしょうか。 ![]() 鰹が水分でビチャビチャなのが微妙。炙りの風味が無くて単なる刺身っぽい押しの弱い 味ですが、確かにカツオとして味は悪くないです。鰹の炊き込みご飯も美味しくて、冷奴とお 吸い物と一緒に美味しくいただきました。 ●はりまや橋 18:35 ↓徒歩0.6km ●高知IC 18:55 ↓車で4km ![]() 料金サイトで所要時間9時間53分、距離817.9km、通常料金19,150円 と出ました。 高知IC 18:55 ↓ 高知自動車道 ↓車で58km 川之江JCT 19:45 ↓ 高松自動車道 ↓車で43km 坂出JCT 20:10 ↓ 瀬戸中央自動車道 ↓車で43km 倉敷JCT 20:40 ↓ 山陽自動車道 ↓車で150km 神戸JCT 22:25 ↓ 中国自動車道 ↓車で32km 吹田JCT 22:45 ↓ 名神高速道路 ↓車で174km 小牧JCT 0:30 ↓ 中央自動車道 ↓車で318km 八王子IC 3:40 ●自宅(寮) 4:00 ↓車で12km ガソリン休憩だけで、ひた走ってきました。 早く安く、夜明け前に自宅到着。この距離なら体力と気力で乗り切れますね。 高知のおみやげ ![]() バターを含んだ卵生地、中には白あんが入っています。見た目の油気とは反して甘さは 控えめ。美味しいです。箱の中に飴が一つ入っている演出もなかなか。 ![]() 説明によると「鰹の生ぐさみを除き、ねぎ等を添えて風味良く、おいしさだけを引き立 て、一枚一枚手焼きで焼きあげた自慢の製品」だそうです。 東西に長い高知県、さすがに移動が大変でした。観光地が点在していて、それぞれの規 模が小さくて見所が少ないのが欠点でしょうか。 そうは言っても各観光地とも自然豊かで、すべて立ち寄りたくなる魅力があります。歴 史上の人物の銅像を巡り、故人に想いを馳せるというのも乙なものです。 カツオのたたきは絶品。魚の中でも店により味付けが大きく異なる食材という印象を持 ちました。もっと沢山の店で食べ比べてみたいですね。 次回は八十八箇所巡りで立ち寄ってみたいものです。 |